【中東情勢】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ南部ラファの難民キャンプを空爆、20人以上が死傷

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停戦交渉再開を前に、”ハマス”はロケット弾を発射

参考:イランがイスラエルへ大規模攻撃、BBC “イスラエル軍がラファ空爆、死傷者多数 ハマスはテルアヴィヴへ向けてロケット弾“、”ラファ空爆で多数死傷したのは「悲劇的な誤り」 ネタニヤフ首相が釈明“、ロイター “瀕死のイスラエル・トルコ貿易、ガザ攻撃で関係最悪“、”ラファ境界でエジプト兵1人死亡、イスラエルと銃撃戦“、Bloomberg “エジプト兵死亡、イスラエルとラファ検問所で交戦-緊張高まる“、”イスラエルのラファ空爆でも、追加の武器供与停止に至らず-米政府

イスラエル軍が空爆によって難民キャンプの非戦闘員を殺戮する少し前には、BBCの報道によると、イスラエル軍の民間人虐殺に対する報復としてハマスのロケット弾が8発発射されました。

現在、イスラエル軍によるラファの難民キャンプ空爆に対しては、ターゲットにされた地が安全地帯に位置していたことなども理由となり、国際的な非難の声が上がっていますが、イスラエルのネタニヤフ首相は、この空爆が「悲劇的な誤り」だったと釈明した上で、ラファ(パレスチナ自治区ガザ内)侵攻を継続させる意向でいるようです。

昨年(23年)10月に勃発して以来現在進行中であるガザ地区での戦闘は、長年続いて来たトルコ・イスラエル貿易を断つことに繋がっている他、今回のイスラエル軍による空爆の被災地となったラファ近郊の検問所では、イスラエル軍との銃撃戦でエジプト兵一名が犠牲となっています。

前提条件として「イスラエル軍がガザ側からラファ検問所を掌握し、周辺で攻撃を強化していた」ことに対するエジプトの強い批判があったようですが、米欧の非難が広がっていく中、イスラエルの強硬姿勢が改められる様子は見えておらず、トルコ・イスラエル間は疎遠となり、エジプト・イスラエルの間でも緊張が高まってきています。

ネタニヤフ首相のいうところの「悲劇的な誤り」という表現には、本当のところ一体どんな含みがあるのだろうかといったあたりも気になるところではありますが、日本の外交当局とのやり取りを見る分には、イスラエルにはここでガザから手を引くという意思はほぼ無いようです。

参考:外務省公式サイト “ガザ情勢/日・イスラエル外相電話会談

今更かつ改めて、”停戦”がどこか夢物語に見えてしまうという状況ですね。

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