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【横浜のプロスポーツチーム】横浜DeNAベイスターズ
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ベイスターズと大洋ホエールズ
本拠地
横浜DeNAベイスターズ(2012年~現在)は、JR根岸線の関内駅、もしくはみなとみらい線・日本大通り駅が最寄りの横浜公園内にある、横浜スタジアムを本拠地とするプロ野球球団です。
横浜DeNAベイスターズの前身・横浜ベイスターズ(1993年~2011年)のさらに前身にあたる横浜大洋ホエールズ(1978年~1992年)が1978年(昭和53年)に横浜で発足して以来、横浜を代表するスポーツチームの一つとなりました。
“在京・セリーグ”の条件がかつてと同じ価値を持っていなかったとしても、アクセス良好であるというメリットは現在も活きているので、仮に常勝チームに成長出来るのであればあり得ない人気を獲得することも不可能ではないだろう、とも考えられます。
戦績・歴代順位
日本シリーズ出場は三回(1960年、1998年、2017年)、うちリーグ優勝、日本一は共に二回(1960年、1998年)、CS(クライマックスシリーズ)優勝が一回(2017年)です。
リーグ優勝から日本シリーズに進出した年の日本一率が100%であるというのは中々素晴らしい記録ではありますが、ホエールズ、ベイスターズが過去Aクラス入りしたシーズンが18回(横浜以降では、1979年、1983年、1990年、1997-2001年、2005年、2016年、2017年、2019年の計12回)だったことに対して、Bクラスに甘んじたシーズン数は54回(横浜移転以降では32回。うち横浜移転以降の最下位は15回)に及びます。
78年の横浜移転後は、98年前後(97年から01年まで、5年連続Aクラス)やラミレス政権時代(5年間でAクラス3回、最下位無し)という例外を除外すると、ほぼ10年弱の間に1~2回Aクラス、それ以外全部Bクラス、Bクラス入りした年のうち約半数は最下位だという成績に大体収れんしています。
1920年に始まった日本のプロ野球の歴史の中で、”ホエールズ”の誕生は1949年、横浜大洋ホエールズの誕生は1978年です。
NPB加盟以来71年の歴史の中でAクラスが18回、日本一が2回(”横浜”以降44年の中ではそれぞれAクラス12回、日本一1回)というのは、ざっくり見てもやや寂しいところではありますが、”98年効果”が失速し始めた00年代中盤からの約10年間に至っては、横浜移転以降最も深刻な暗黒期に突入します(特に2008年から2012年までの5年連続最下位は、ホエールズ発足当初の1954年から59年までの6年連続最下位に次ぐ、歴代二位の記録です)。
参考:NPB公式サイト “横浜DeNAベイスターズ年度別成績 (1950-2021)“
DeNAによる球団買収効果
そんなベイスターズに降って湧いた話が、IT系の新興企業・DeNA(公式サイト)による(2011年当時球団の筆頭株主だった)TBSからの球団買収でした。
当初”IT系企業による球団買収劇”には割と強いファンの心理的抵抗もあったように記憶していますが(単に球団が投機の対象にされただけなんじゃないのか等々)、結果的にはDeNAによる球団買収は、チーム状態的にも観客動員数的にも、ベイスターズにとってのいい意味での一大転機となりました。
新興企業に球団が売られたという想定外に、その”身売り”が大当たりだったという想定外が重なる形で、以降、2010年代半ばからは、直近の10年間には考えられなかったチームの躍進が始まります。
施設が改修され、現地でのファンサービス等が改善されると同時に、IT系企業の得意分野ともいえるネット経由の広報戦略も洗練かつ徹底されるようになったこともあってか、本拠地開催ゲームでは常に大入り満員状態、公式動画をはじめとするSNS経由の情報も豊富で、有力選手の動向は逐一報告される、結果オフシーズンにも話題が事欠かないとあって、人気は増している(特に、試合開催日の球場まわりを見ている分には、ひところに比べて女性ファンの数が急増している)ような印象があります。
ホエールズ時代やTBSベイスターズ時代をよく知るファンがその昔を振り返るのであれば、ベイスターズの現状はいい意味で今昔の感に堪えない面を持っているのではないかとも思えますが、願わくば、この追い風がベイスターズの”常勝球団”化に繋がってほしいというのがファンの総意ですね。
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