ファイル復旧ソフト”EaseUS Data Recovery Wizard”

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ファイル復旧ソフト”EaseUS Data Recovery Wizard”

EaseUS Data Recovery Wizard(無料版)(製品版)とは?

EaseUS Data Recovery Wizardは、なんらかの理由で消失してしまったファイルを、復旧・復元することが出来るソフトです。

ことPCのデータ保護といった観点からだと、データの復元・復旧はいまいち地味目ですが、本来バックアップからの復元の次位に高いプライオリティがあってしかるべきものだと思うんです。

データに対する「二つ目の保険」みたいなものですからね。

自分の不注意だったり、突然PCがクラッシュしたり、あるいはおかしなウイルスに感染してしまったり、理由は色々あるかと思いますが、データが飛んでしまうときって割と一瞬です。

そんなとき、バックアップ無しでも消失データを根こそぎ取り戻せるというのであれば、さらにデータ保護は盤石になってくれます

公式サイトを見るとデータ復旧率が97.3%とあるので、ほぼ完全普及出来る(=実質後付けのバックアップとして考えることが出来る)と判断してもいいのでしょう。

もちろん、それでも100%復元するわけではないという点には注意が必要なのですが、原則元に戻ると考えて間違いない程度の率を誇っているので、大抵の場合はこれで元に戻すことが期待できます。

実際に使ってみた結果、「一部ファイルを除いて」ほぼ全てのデータが戻ってきました。

ちなみに、”EaseUS Data Recovery Wizard”の「リカバリー」は、およそ考えうるすべてのデータ消失ケースを対象としています。

具体的には公式サイトに記載がありますが、以下、代表的なケースが列挙されたキャプチャ画像を貼っておきます。

HDDそのほかのメディアが物理的に破損されてさえいなければ、まずデータが回復すると考えて大丈夫なのではないでしょうか。なんせほぼ全てのデータ消失パターンをフォローしている上、復旧率が97%を超えているわけですからね。

対象の広範さについてはファイルでも同様で、ほぼすべてのファイルが復元対象となっています。以下はリカバリーの対象ファイルですが、余程マニアックなファイルを使用していない限り、まず間違いなくOKですね。

 

 

無償版/製品版それぞれの相違

リカバリーソフトの操作画面もわかりやすいものなので、ソフトウエアをDLしてから先は、ほぼ直感で操作することが可能です。

最初にこのような画面が出てくるので、

復元させたい消失データを含んでいるデバイスをダブルクリックすると、作業が開始されます。

あとはスキャンの結果を待つのみです。

ちなみに無償版と製品版、双方とも基本性能はほぼ同じですが、決定的な違いとして、無償版は復元データの容量に2GBまでという制限があります。

2GBって、今日日のSDカードやフラッシュメモリだと大体最小の容量にあたります。なので、復旧させたい紛失データが本当にピンポイントの場合は無償版で構わないと思います。

それではとても足りないというような場合は、まずは無償版で紛失データとアプリの食い合わせをチェックしましょう。

というのも、復旧作業をしてみても、ファイル自体が破損しているなどの理由から、残念ながら復元できないファイルというのが一定数存在します。

そういう事態に対して、自分が復元させたいファイルが本当に復元されるのかどうか、まずはそれを無償版で試してみるわけです。

リカバリーしたいデータの容量がごく限られていれば(2GB以下であれば)、無償版ですべての結論が出ることになりますが、そうでない場合、かつきちんと復旧が期待できそうであれば、製品版で本格的にリカバリー作業に入ります。

 

使用感

操作方法はごく簡単です。

まずは”EaseUS Data Recovery Wizard“をDLする、DL後操作画面を立ち上げたら、画面の指示に従ってデータを復旧させたいデバイスを指定(クリック)する、以上です。

ここから先は、ソフトウエアが指示通りに淡々と復旧作業を進めてくれます。待ち時間は結構長いですが、あとはただ復旧を待つだけ。

PCのスペックにもよるでしょうが、復旧作業と並行して別の作業を進めることも可能です。

失ったデータへの思いが強ければ強いほど、全てはあっけなく進んでくれることになるでしょう。

以下、満足点と不満点を、不満点から先にまとめます。

 

不満だった点

“EaseUS Data Recovery Wizard”の不満点は、二点ほどあるにはありました。

一点目は、リカバリー作業に結構な時間がかかってしまうことです。もちろんここは容量次第のところなのですが、1TB程度以上のデバイスとなると、復旧に数時間以上を擁します。

さらに、戻ってくるデータにもかつてとは別のファイル名(長めの文字列)が付されています。

なので、データ復旧作業を進めるにあたっては、ある程度まとまった時間が必要になります。

二点目としては、HTMLファイルの復元率が低いように感じました。ファイルが戻ってきても、文字化けしてしまうことがあるんです。

それでもHTMLに載っていた写真だけは戻ってくるというような謎現象が起きたりもしましたが、ここは少しばかり残念なところでした。

以上二点が、強いて挙げる場合の不満点にあたります。

HTMLファイルの文字化けについてはともかく、待ち時間については「データは戻ってくるんだし」ということで納得できる部分ですね。

 

満足だった点

失われたデータがお手軽に戻ってくること、この一点に尽きます。

jpegやmp4、wmpなどのファイルはほぼ完全に復元されました。

かつて諦めていたデータ、自分でもその存在を忘れていたデータが、クリック何回かの操作で、ほぼ諦める前の形で戻ってきてくれるというのは中々感動ものです。

復元されたデータを整理していると、どこかタイムカプセルを開けたような気分になったりするなんてこともありましたが、諦めていたデータが戻ってくることの利点は何物にも代えがたかったりします。

今後はバックアップをより盤石にしてデータを大切にしよう、なんて改めて思わされました。

 

結論として

失われたデータがバックアップ無しで戻ってくるリカバリーソフトは、きちんと機能してくれる場合、バックアップソフトに並列するだけのセキュリティソフトになり得るポテンシャルを持っています。

ただし、戻ってくるファイルは戻ってきますが、戻ってこないファイルは戻ってきません。現状では、そのあたりの事情に若干博打的な要素を含んでいることは否めません。

なので、製品版使用にあたっては、必ず無料版でファイルとの相性を確かめてからにしましょう。

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