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スマート〇〇とIoT
スマート〇〇
about
特にここ数年、スマートフォンやスマートウォッチ、さらにはスマートテレビ、スマートグラス(メガネ)、スマートリング(指輪)、スマート洗濯機、果てはスマートIC(インターチェンジ)、スマートシティ(都市一般)にいたるまで、やたらと「スマート〇〇」(高性能化した〇〇、位の意)という「モノ」、あるいは「モノの集合体」の露出が増えてきました(リンクはそれぞれ、国交省、内閣府の公式サイトです)。
いわゆるガラケーが国内市場から駆逐されて久しい昨今、スマートフォン=スマホについてはさすがに今更感がありますが、概して、スマホに続くスマート〇〇の普及は、いわゆるIoT=”Internet of Things”(『モノ』のインターネット)の進化と共にあります。
ちなみにIoT=”ThingsのInternet”とは、「通信に必要なコンピュータやソフトウエア等が組み込まれた『モノ』が形成している」インターネットの世界を指します。
モノとモノがネットを通じて繋がっている、だから人がそこに介入することによって『モノ』をネット上で管理できるのだ、どうだすごいだろう? ということですね。
IoTの構成物となっている『ネットを通じて管理できる状態にあるモノ』は、例えば最近の家電であれば、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコン、ポット等々、主にスマホで操作できる家電を指します。
スマホも家電も、それがネットと繋がれているのであればIoTがいうところの『モノ』に該当しますが、IoTの概念が現実化することによって、身近にある『モノ』をネットで管理することが出来る状態がもたらされます。
IoTの実用化はスマート〇〇を生み出すと同時にスマート〇〇の進化を促し、反対にスマート〇〇の進化は、IoTをさらに使い勝手のいいものに成長させていくんですね。
IoTの弱点
一昔前の近未来観満載ともいえるIoTの利点だけを追えば、”夢”と利便性に満ちているようにも見えますが、本質的に”オール電化”的なメンテナンスと表裏一体の関係が要求される(電気が使えなくなると全てが終わってしまう!)ことから、IoT一辺倒になることについては、その致命的な脆さ危うさを指摘する声もあります。
この点は特に、東日本大震災の直後にしばしば取り上げられた話題でもありました。
ただしスマート〇〇やIoTの通常利用自体、便利さの方が先に立ってしまうということで重宝され、普及も加速しているという現実があります。
スマートスピーカー/スマートディスプレイ
スピーカーが”スマート”であるとは?
スマートスピーカーとは、「ネットにつながれた高性能スピーカー」です。
高性能とは多機能であることを意味しますが、往々にして高音質ではなくて高性能=多機能であることが推されているのも、スマートスピーカーの特徴です。
例えば音響機器メーカーのBOSEでは、双方(音質+操作性等)を追求したようなスマートスピーカーを販売していますが(リンクは共に公式サイトです)、やはりお値段もそれなりです。
音響機器としての本質を追求しつつ多機能・高機能の極をも模索するというような「超・意識の高い世界」を望むのでなければ、通常は「音の分を機能に」となってしまうところが目下のスマートスピーカーの現実でもあります。
スマートスピーカーが出す音自体、いい音か悪い音かと問われればいい音であることに違いはなく、スピーカーとしても性能の高い部類に入ることが多いのではないかと思えるのですが、ではそれが値段分の音かと問われると、そこで若干疑問符が付くこともあるにはある、という感じですね。
スマートスピーカーとスマートディスプレイ
機器がディスプレイを搭載しているタイプのものは、スマートスピーカーではなくスマートディスプレイと呼ばれますが、スピーカーやディスプレイの「スマート」化とは、概ね、音源周りのことを色々やってくれる(色々な曲を聞かせてくれる)、簡単な調べものもお願いすることが出来る(天気、レシピ、ニュース等々)、さらに+αの遊び心を持っているという類の「高性能=多機能」化です。
なので、それを特に必要としないタイプのユーザーにとって、値段分のありがたみを感じられるものとはならないかもしれませんが、スマートスピーカー/ディスプレイの場合、音質以外にもセールスポイントがあるのが常です。
かつてSonyがウォークマンでやった、あるいはAppleがiPhoneでやったことのように、スマートスピーカーやスマートディスプレイの”多機能”を通じてライフスタイルそのものに切り込んできているのだということで、カタログスペック自体には興味をそそられたとしても、本当に機能分すごいものだと思えるかどうかは恐らく人によってくる部分が多々あります。
ということで、次回の記事では、スマートディスプレイを実際に使ってみた結果「個人的に特に重宝している」という機能を5つほどまとめてみます。
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