【ゲームレビュー/龍が如く8】ネタバレ含みのレビュー、第十一章途中から最終章(十四章)まで

龍が如く
https://ryu-ga-gotoku.com/eight/より引用

この記事を読むのに必要な時間は約 30 分です。

山井はすっかり心強い味方になり、物語は最終章へ

いよいよ見えて来た物語の全貌

そこかしこにネタバレアリの龍が如く8レビュー。

前回の続きから、物語のラストまでです。

(2025年3月2日加筆修正)

参考

チーちゃんと多々良ひそか

ドラマが中盤に向かっていく流れの中、多々良ひそかという暴露系(に転じた)Vチューバーの動画チャンネルが(相変わらず)ストーリーに大きく絡んでくるのですが、そもそもという話をすると、この”多々良チャンネル”がぶちまけたガセネタによって一番・足立さんは職を失い、さらには後に桐生ちゃんも追い込まれて行くこととなったので、諸悪の根源と言うか、少なくとも一番達にとっては大概ろくでもないチャンネルなんですね。

ところで、このVチューバー・多々良ひそかのチャンネル。

元々は暴露系とは全く無縁、”ガチお嬢”のチーちゃんが身の上を隠しつつ細々運営していたという、よくある零細チャンネル(チーちゃんの”裏アカ”的な動画チャンネル)の一つでした。

チーちゃん的にも「そこだけが自分の居場所だった」というようなノリでやっていたようなのですが、当時のチーちゃんの正義感が実家のグループ企業である海運会社が起こした事故(そのもの?原因?詳細?)の隠蔽を許せなかったことで、このチャンネルが“実家・不二宮家をターゲットとした暴露系”へと転身します。

チーちゃんとエイちゃんの出会い

以降多々良ひそかの多々良チャンネルは”vs不二宮財閥”に全力を突っ込む暴露系チャンネルへ化けてしまうのですが、かつてのファンを減らしながら暴走を続けていたというこの危なっかしいチャンネルに価値を見出したことから、これを乗っ取るべくチーちゃんにすり寄り、かつ事実上チャンネルを乗っ取ってしまったのが、エイちゃんこと三田村英二という元マスコミ人、元・ブリーチジャパンの東京支部長でした。

一皮むいてみれば、エイちゃんは肩書的にうさん臭さ満載の人物だったんですね。

一番達との出会いのタイミングがズレていた二人、チーちゃんと三田村は、一番達に出会う以前からの知り合いだったってことなのですが、作中中盤付近を過ぎるまでは、プレーヤーにはこのことはわかりません。

ただし、チーちゃんの様子がなんかおかしいということは早い段階からちらちら見せられることになる上、クリア後に改めてこの二人が居合わせた場面などを振り返ってみると、そのことがある程度はっきりわかるように描写されています。

余談として、不二宮家をターゲットとしていた頃の暴露系多々良ひそかをチーちゃんの実父がどのように思っていたのか、それに対して今のチーちゃんが何を思うことになったのかといったあたりは、チーちゃんの”絆ドラマ”で補足されています。

多々良チャンネルの変節

“多々良ひそか”が暴露系でインフルエンサーになり得たのは、元々実家に対して敵意むき出しとなっていた”ガチお嬢”チーちゃんがチャンネルを持っていたこと(かつ、”vs不二宮財閥”限定の暴露系に転じていたこと)と、元マスコミ人・三田村の確かな情報源があったこと、この二つの条件が組み合わさった結果のことでした。

元々は”真っ当な暴露系”として活動していた多々良チャンネルですが、ある時期を境にヤクザ組織に所属する現役ヤクザや既に更生した元ヤクザ、つまりはおよそ”ヤクザ”でくくれる全てに対して私怨丸出しでなりふり構わないガセをぶちまけに行くという力業を公使するようになります。

三田村と、その背後にいる海老名の意向による変節、というよりはここで初めて彼ら本来の目的に沿ったチャンネル運営が開始された形ですね。

チャンネル登録者数500万人という影響力を持ったあたりからのことだろうと考えられますが、作中でこの犠牲となったのが春日一番であり桐生ちゃんであり、チュートリアルで登場した佐々木くんであり、ということです。

正体を現したエイちゃん・海老名

結局のところ、ゲスい三田村と組んでいることに耐えられなくなって一番達に鞍替えしていくのが”中盤・チーちゃん”の身の振り方なのですが、思えばこの”裏の関係”をチーちゃん自ら暴露したのもピンチに次ぐピンチの合間のことでした。

チーちゃんが三田村との縁を切った瞬間はまた、チーちゃんと”多々良ひそか”のひとときの決別の瞬間でもあったのですが、“多々良ひそか”自体の顛末については、最終的にハワイ編のエンドで(ブライス戦後に)再びチーちゃんが主導権を奪い返し、”逆転サヨナラホームラン”的な展開へと進みます。

そういう一連の流れ的には、三田村との”縁切り”の瞬間はまた、終幕へのスタートの瞬間でもありました。

三田村が乗っ取った多々良ひそかをさらに上から利用していた星龍会・海老名は、多々良ひそかを使ったブリーチジャパン立ち上げライブ終了後、早々に“ブリーチジャパンを隠れ蓑にした元ヤクザ潰し”を始めます。

海老名によるヤクザつぶしが「バーチャルの世界からリアルの世界に降りてきた」ことを見せられる最初の瞬間がここに到来するのですが、元々ヤクザ潰しの明確なビジョンと意思、実力全てを兼ね備えた上で周到に準備を進めていたのが海老名だったということでか(?)、全てはあっという間に流れて行きます。

桐生ちゃん相手に散々イキり散らかしていた楢崎も、あの沢城のカシラも、やられているシーンすら描写されないレベルの瞬殺で片付けられてしまった、という具合です。

星龍会カシラの海老名は部下こそ無数に持っているものの実質孤軍奮闘で、確かに、どこか”6”までの桐生ちゃんがダブらなくもありませんが、この海老名が今作8のラスボスとなり、ミレニアムタワーにて桐生ちゃんとの最終決戦を戦うことになります。

ハワイ編もう一人のキーパーソン、山井豊

今作の新キャラの中で一番濃いと感じたのは誰だったかと言ったら、恐らくはその筆頭に上がって来ることになるハワイヤクザ、山井豊。

元東城会のヤクザだった、しかし「組長の女に惚れたから組長の女を襲い、かつ組長を殺してしまったことから組を追われてハワイに逃亡した」という、中々とんでもない過去を持つと言われていた男ですね。

見苦しい愚行には弁解の余地がなかった上、これ以上ない位悲惨な最期を迎えることになってしまったという、極2に出て来た”錦亡きあとの錦山組のあいつ”を連想させられてしまうような経歴ですが、山井にまつわる醜聞は元々かなり悪質な唆しから出てきたもので、「組長の女に惚れた」「組長を殺した」ことはその通りだったとしても、「組長の女を襲った」という部分が全くのデタラメだったんですね。

救われないことに、全ては当時の山井が惚れていたという組長の女の狂言でした。

少なくとも序盤のプレイヤー的には、そんなことして逃げて来たといわれてる割にはなんか無駄に貫禄あるようにも見えるけど、ひょっとしてマジで頭イカレてる系のヤクザなのかな? なんて思うのがせいぜいで、もちろん、本当のところについては知る余地もありません。

ただでさえ滅茶苦茶強いですからね、山井は。

ぶちのめすことに必死で、相手の素性云々なんて部分に気を回している余裕などありません。

転機は、多くのプレイヤーにとって序盤山井への拒否反応がピークになったのではないかと思われる、山井が放火した森の中での戦い後。味方(一番たち)を逃がすためにしんがりとなった桐生ちゃんが山井一派に生け捕られ、そこで山井たちにとどめを刺されてしまったのかと思いきや実は山井に救われていたという、山井一派のアジトでの下りからですね。

山井のファインプレイ

結局はこのことがきっかけとなる形で桐生ちゃんは横浜に帰り、今後を見据える形でこれまでの自分の人生とも向かい合っていくことになるので、仮に山井に生け捕られていなければ桐生ちゃんはその死期を早めていたかもしれない、なんなら作中中盤で逝っててもおかしくなかったってことでもあるんですよね。

ということで桐生ちゃんの延命については、山井のファインプレーが為したことだったりします。

桐生ちゃんを生け捕りにしたことと、医者に診せた上で一番たちに返したことですね。

一番たちでは桐生ちゃんを説得するのが無理だっただけに、桐生ちゃんが生き延びるためには山井に拉致られるより他なかった、絶体絶命のピンチだと思われていた状況が、実は唯一無二の生存ルートになっていたとも思われるって、もう何が何だかわからない感じではありますが。

結局、ナンバと共に治療のために帰国した桐生ちゃんは、少なくとも酒の量を制限するとかそういう最低限の気を使うようにはなって行きます。

そのあたりからじわじわと、主に一番の言葉を通じて山井の本当のところが伝わってくるようになるのですが、決定打としては、ピンチに次ぐピンチを迎えていたという一番たちがハワイから日本へ渡航する下りでの挙動ですね。

山井は自分の身柄を日本の警察に売り渡すことで、一番たちを日本へ送り届けるという離れ業をやってのけるのですが、最後の最後には、何で夏でもさむがっていたのかの理由が明かされた上で、その状態を克服して出頭します。

「序盤の山井をキモがっていたプレーヤーほど、最後には山井に魅せられるのではないか」(例えば私もそのうちの一人ですね)というような、なんともいえないもの悲しさと表裏一体になっているカッコよさは、次回作以降も作中のどこかで是非お目にかかりたいと思わせるものでした。

その他、エンディングまでの諸々

東城会レジェンド三人衆とのご対面

沢城のカシラの壁を超えた横浜編の次の壁は、東城会のレジェンド三人衆、冴島、真島の兄さん、大吾です(確か、レベル44以上位推奨)。

東城会レジェンドの三人衆は相変わらず派手に強い上、戦闘シーンそのものも一つの大きな見せ場となるのですが、それでもかつての威光を考えたらかなり地味な役回りを与えられていました。

なんせ国の最果てにあると思われる名も無き地での、掘っ建て小屋での逃亡生活中のバトルが唯一の見せ場でしたからね。

その分、このお三方にはラスボス戦に向かう流れの中にて中々涙ものの活躍シーンが与えられていますが、全体的に中盤以降は割とどこか淡々と物語が進んでいく中、所々に強烈な感動が潜むという形になって来ます。

後半がどうだというよりは、前半の密度が異常だったことを思わせる感じですね。

ハンジュンギの登場と、物語の最終盤

横浜編で”兄さん、冴島、大吾”の壁を超えたらハワイ編へ。ハワイではバラクーダのドワイト、パレカナのブライスをたて続けに相手にした後、再び横浜へと戻って最後の戦い・ミレニアムタワーでの海老名戦へ望みます。

メンバーは中盤以降固定です。

横浜が桐生ちゃん、ナンバ、さっちゃん、ソンヒ、趙天佑。

ハワイが一番、足立さん、トミー、チーちゃん、終盤でパーティ加入するハンジュンギです。

中盤の横浜編でソンヒに次いで趙が加入した後、一緒に異人町のサバイバーに来ていたはずのハンジュンギがカウンター席で不貞腐れたような顔をしていた、後にそのまま消えていったことを何となく覚えていますが、「今作、もうハンジュンギは出てこないのかな」と思って久しくなっていたタイミング、しかもピンチの中でのまさかの加入とあって、如くファンプレーヤー的には「テンション上がりますねぇ!」な一幕となりました。

レベル40くらいまでの戦いと、レベル40くらいからの戦い

以下の内容はあくまでミニゲーム(ドンドコ島やスジモンバトルなど、極み技やジョブが拾えるもの)のやり込みなし、ジョブについてもそこまで弄らずに進んだ場合の話しなので、まずその辺をしっかり詰めつつ進んでいった場合はこの限りではないと思います。

クリア後に実況動画等を見ていて改めて思ったことなのですが、サブ要素をやり込みつつメインを進めていった場合はもっと楽に進める可能性があるし、それが本来の王道的な楽しみ方なのかもしれませんが、メインストーリーのみをRTAに寄せてプレイした結果こんな感じになりました、というように取っていただけると幸いです。

如く8の場合、レベル30後半から40位のところにレベル上げの最後の壁(?)があるように思えたのですが、概ねここを超えると街中では全てがサクサク進むようになるので、レベル上げ作業が一気に楽になります。

レベル50以前の状態だとデリバリーヘルプと極み技の利用必須ですが、それでも大体マップのどこでどんな敵が出て来たとしてもまぁ倒せるという状態になるので、あとはどんどん戦いが楽になって行きます。

その気になれば経験値もお金もガンガン貯められるということでさらにレベル上げが促進されますし、さらにいうとハワイ編はレベル50手前くらいでもギリラスボスまでクリアできます会話集めや人助け、サブクエを進めながら街中をウロウロしているだけで恐らく大丈夫なレベルですね。

ただし横浜編はラスボス海老名がドワイトやブライスあたりと比べるとエグいほど強いので、それだと少々キツいです。海老名って戦闘スタイル的には山井の上位互換なので、こと戦闘に関してはラスボスらしいといえばラスボスらしいラスボスなんです。

ということで、レベル50~55位まで横浜の地下ダンジョンでレベル上げを頑張った後、コンビニ・薬局で買えるだけの回復薬等を買いあさってから、ミレニアムタワーでの最終決戦へ進むのがお勧めです。

エンディングノートと桐生一馬と鈴木太一

“エンディング”あっての神ゲー -桐生ちゃんの半生-

レベル上げ作業が楽に進むようになってきたあたりで佳境に入るのが、桐生ちゃんのエンディングノート、つまりは街中で思い出の場所を訪ね歩く作業と共に進む過去の名シーン巡りです。

割とサクサクサクサク見れてしまうので、会話集め同様にテンポよく進められます。

あれが懐かしい、これも懐かしいという感じは過去作ファンにとってはご褒美タイムそのものであり、かつ“8の8である所以”みたいな魅力を持っている要素なので、気が付けばこの部分の消化はほとんど今作をプレイする上での主目的になっていました。

一方で、伊達さんにハーバーライト(という名の異人町のスナック)に呼ばれて始まるドラマ=エンディングドラマの方についてはというと、どのドラマもプレイ中の感動こそボチボチすごいものがあったものの、その内容や余韻はといえば思った以上に後に残りませんでした。

7外伝のラストで、今は亡き(?)花輪にタブレット渡された桐生ちゃんが号泣しながら太一たちの動画を見るシーンは今でも強烈に印象に残っているですが、残念ながら同じ感動を味わうには至らず

というのも、元々は「そういうものだ」と割り切っていたからこそその範囲内でのドラマを求めることになり、なおかつそこが琴線に触れたってことではあったはずなのですが、中嶋社長(”5”の登場人物)のドラマを過ぎたあたりから、再会を喜ぶというよりは痒い所に手が届かないもどかしい感じが強くなっていきます。

結局はエンディングドラマがそのように作られているからだということで、忌憚なく言えば「ドラマ仕立てののぞき見」が柱となるため、どっしりと落ち着いた、何らかの保証があるドラマを見せてもらえるわけではない、ということなんですね。

“エンディングドラマ”を進めて行くうち、徐々にドラマ内の伊達さんのセリフに煽られるかのように”ギリギリの距離”が物足りなくなって行く、スカイファイナンス秋山との再会ドラマでその物足りなさがピークに達する、以降はそれじゃこれ実際のところ何を期待すりゃいいのかと、一時的に感情が迷子になった上での軟着陸に向かいます。

この時点で残すところはあと一つ、“遥のエンディングドラマ”ですね。

過去作ファン10人中8~9人は「最後は遥になるんだろうな」「でも、会えないんだろうな」と予測することになったのではないかと思いますが、そこは結局思った通り、期待通りのモノで、セレナのドア一枚を隔てた”再会”に「ああまあ、そうだろうね。やっぱり遥たちとはこれでいいんだよな」と、どこか予定調和を感じさせられたエンドとなりました。

付け加えると予想外だったのはその直後からの展開で、ここで初めて大道寺一派が関与することとなり、エンディングドラマ自体も強制終了してしまうこととなりました。

ということで、この要素があってくれたことはありがたいし、感動するにはしたのですが、どこか微妙なものだと感じたことも確かでしたね。

その後、またいつものようにハーバーライトでの伊達さんとの時間へ。

まさに全てが終わってしまった後、生きることをあきらめるなとか、桐生一馬はそんな弱い人間じゃないだろうとか、お前には幸せになる権利がある(?というようなことを、別の言い回しで言っていたような記憶がありますが)等々と、それでも例によって伊達さんが伊達さんなりに桐生ちゃんを熱く励ましていくんですが・・・。

結局、遥とのエンディングドラマ後のハーバーライトでの別れのシーンが、8の世界では伊達さんの最後のシーンとなりました。

エンディングドラマの先で

伊達さんが今更こんな熱い励ましをしたところで、それが何かに繋がるってことがあるんだろうか

率直に、そういう気持ちがまず最初に来ることにはなりますよね。

仮にあるんだとすれば桐生ちゃんが大道寺一派から切り離される未来が必要になってくるんだろうけど、果たしてそんな話を期待できる状況が残されているんだろうか。

なんてことをなんとなく考えた時。

いやちょっと待てよこれ、普通に残されているんじゃね? 

となった人も、結構いたのではないでしょうか。

すなわち、

  • 桐生ちゃんが死人となったのは、「大道寺一派にとっての昭和の闇」への手掛かりとなる唯一の人間だと思われていたから
  • 桐生ちゃんの命自体も、あくまで「大道寺一派にとっての昭和の闇」が明るみに出ることに紐づけられている
  • 結局は「桐生ちゃんが表に出てくる=大道寺の闇が裁かれようとする機運が出来てしまう」という流れを大道寺が忌避しているからこそのモノ
  • だからこそ桐生ちゃんを表に出すわけにはいかない、というのが大道寺の申し出
  • そうなったのは大金積んだ口止めを蹴っ飛ばした桐生ちゃん自らが死んでやるといったため

これが6のエンドで交わされた、元々の大道寺との契約の核にあたる部分ですが、そもそも8の中盤では「桐生一馬は生きていた」と多々良ひそかが暴露しています。

8の世界、特に後半パートはそのことを前提として全ての話しが進んでいくので、既に7外伝の鶴野がいうところの「大道寺の首輪」は事実上外れてしまっているんですよね。

であれば、「桐生ちゃんは死んでいない」ということを第三者(例えば多々良チャンネルなど)がさらに大々的に周知しつつ、併せて「桐生ちゃん絡みのモノとは別の大道寺の不祥事」を表に出してしまえば(そんなもの、それこそ数限りなくあるでしょうからね)、展開如何では大道寺一派が桐生ちゃんの命に拘泥する理由が一切なくなります

かなりのパワープレイが必要になって来る場面ではありそうですけどね。

以下は主にクリア後に思ったことですが、現在進行形で国の海運握ってる不二宮財閥と、“昭和のフィクサー”が頂点にいた(ピークが昭和だった)大道寺一派を比べたら、同じく政治に食い込んでいる大金持ち集団同士ではあったとしても、今や規模も権力も影響力も”不二宮財閥の方が全然上”と考えるのが素直な捉え方ではありそうです。

作中中盤では海老名+ブライスのパレカナに大道寺一派が振り回される展開もあったのですが、そのブライスのパレカナは他ならぬ不二宮財閥の意向によるところが決定打となって引導を渡されています。

政治力や財力云々という軸で見た場合、不二宮財閥は大道寺一派の上に立つ集団なのではないかとの想像も働くところとなりますが、そうであれば大道寺の秘密暴露をやってのける力程度、不二宮財閥には普通にあることも考えられるでしょう。

その上で改心した三田村を引き込んだ多々良ひそかがそこに加われば、現実問題として大道寺一派を追い込んで壊滅にもっていくことも視野に入れられそうではあります。

チーちゃんが最後に不二宮財閥の後継者となったのも、なんだかんだその辺のことも理由の一つになってたりするのではないかなとも思えたりしなくもありませんが、今の段階でそういうのを期待しちゃうと肩透かしを食ってしまいかねないので、それはひとまず置いておこう、等々と思いつつ。

初見プレイ時には伊達さんとの最後の別れの挨拶を交わしたのち、「これでエンディングドラマも終わっちゃったか」なんて気持ちと共にハーバーライトを後にしました。

この段階では、エピローグのあり方についてはまだまだ予測もつかないという状態ですね。

主要キャラの変節と、物語のエンディング

変節した面々

  • チーちゃん

敵・味方間を行ったり来たりしつつ微妙に複雑なムーブを見せていたものの、最終盤へ向けた流れのスタート地点で、泣きながら味方陣営に加わります。

  • 山井

初登場時には「実はこいつの進化系がラスボスだったりするのか?」という位エグい敵だったものの、中盤以降はすっかり心強い味方陣営の一員となったあと、最終盤へ向かう流れの中で一番たちの大きな力となって、最後の最後に若かりし日の悲しい過去を吐露して去って行くことになりました。

  • 三田村英二

ハワイ編開始早々一番に取り入ると、以降はどこか生真面目ではかなげな印象を演出し、時に一番の側近感さえ醸していたてものの、中盤以降は過去作で言うなら同情の余地が皆無の”若”、あるいは”6”ラスボスの巌見恒雄から腕力と地位・家柄を抜いたような腐れ外道と化していきます。

初めの印象とは裏腹に、中盤過ぎからは「こいつが画面に出て来るだけで胸糞悪くなって来る」というレベルのわかりやすい悪役へとシフトチェンジしました。

  • 星龍会・海老名

少なくとも敵としてはノーマークに近い立場にいた、うさん臭さはありつつも、そこはかとなく”心強い味方風”を匂わせていたはずの立場から、”第二次大解散”の線で星龍会を引っ張っているという体を最後の最後まで崩さず、宣言通りに時が来たら一気に変節します。

エンディングへの流れ

エイちゃん・海老名の変節後、横浜でもハワイでも終盤へ向けてガンガン展開が加速し、超スピードでのすっ飛ばしが始まります。

以降、メインストーリーにはわかりやすいレールが敷かれる形となりますが、一転して自らが終われる立場となった三田村は、最後の最後で一番に救われて改心し、最強のラスボスとして大立ち回りを演じた星龍会・海老名は、桐生ちゃんと分かり合えた?ような余韻を残しました。

エピローグ

エンドロール後の桐生ちゃんエピローグは、刺さる人にはど真ん中に強烈にぶっ刺さりそうですが、個人的には”皆が望んでいたような穏やかさ”が増したように感じたという、そんなエピローグだったように感じました。

桐生ちゃんは”桐生一馬”として病院に入院していて、そこを遥がハルトと一緒に見舞っています。

「おじいちゃんは帰って来たんだよ」といって。

ムービーの進展と共にじわじわ来るような味わい深いラストシーンではありますが、短いシーンで物凄く多くのことを伝えてこようとしている、情報量ギッチギチのシーンでもあります。

どういう理由があってのことかについては本編で明かされていませんが、桐生ちゃんは”6”エンドで大道寺に取り込まれる以前のところに晴れて戻れたってことで、恐らく続編ではその辺の補足説明もなされることになるのでしょう。

個人的には、初見プレイ時にはこのシーンを見ることで安心できたというのはあったのですが、ではそれで100%満足できたのかと言えばそういうわけでもない、プレイ後の余韻としては、後から振り返ってみれば初見プレイ時の心境のままだと中々にうまいこと言語化するのが難しいような、物足りなさにも似た気持ちが強かったことも事実なんですよね。

これで「終」とするのはどうなんだろう、ということで、実際如くファンの間でも中々に物議を醸すシーンでもありました。

主には「伊達さんとの感動の別れのシーンの意味は?」という着眼や、あまりに脈絡が無さ過ぎるという視点によるもので、それはそれで至極尤もなツッコミでもあります。ありといえばありかもしれないけど、プレイヤーの脳内補完に依存する要素が多すぎやしないかなという見方も、ある程度時間が経ってくると出来るところになってきそうです。

ですが、とりあえずは納得することが、個人的にはなんとか出来るには出来たと。

それもこれも、「何らかの形で、続編でスッキリさせてくれるんだよね?」という、今後への期待込みでの話しですね。

プレイ後の感想そのほか

“如く8”は神ゲー、やっぱJpop最高

“7”のエンドは心底熱かったし、今更ながら地元・横浜を改めて好きになれました、等々と色々強烈に心地の良い余韻があったのですが、今作は対照的に、どちらかというと静かな余韻が残りました。

“如く”世界的には“6”後に残された桐生ちゃんを取り巻く闇がここでスッキリ消え失せた、そのことによって世界が凪いでいる状態が訪れた感じでしょうか。エンドに繋がって行くシーンのBGMとなった椎名林檎さんの”ありあまる富”(この曲名は、如く8の最終章のタイトルでもあります)が歌っている世界と並行で、過去の闇も流れていく感じですね。

最終章の”ありあまる富”については、自らの説得に心動かされ、身を護るために出頭する決意を固めた三田村=エーちゃんに連れ添って、四面楚歌の大抗議の中で一番が(足を怪我したエーちゃんをおぶって)警察まで歩いていくというシーンのBGMとなります。

その時はなんかやたらとハマる曲だななんて思いながら画面を見ていたのですが、後からそのシーンを思い出す度時間差で染みてくるような、そんな名曲と名シーンでした。

というか途中で気が付いたんですけど、今作の章のタイトルって、全部Jpopの曲名で構成されてるんですよ。

はじめは単なる偶然かなと思っていたんですけど、幾つかボチボチ知ってるJポップなタイトルが入って来るなぁなどと思った後で、クリア後に改めて振り返ってみると、これはこれで意味するところが含まれているんだろうなぁと。

そんなことを改めて思わされました。

ちなみにタイトルとの関連では、11章の”祭りのあと”あたり、ところどころ”自分で自分を顧みる桐生ちゃん”にピッタリくる部分を持った歌でもあります。

選ばれた曲は皆強烈な個性を持つ歌ではあるのですが、作中決定的なシーンで不意打ち的にこの曲が流れて来たとしたら、ものすごい刺さり方したでしょうね。

結論として

少なくとも自分にとっては、龍が如く8は間違いなく神ゲーでした。

異人町+神室町のエンディングドラマ・ノートあってこその評価とはなりそうですが、ここまでゲームにハマったのは随分久しぶりのことで、過去作ファンであればまず絶対に楽しめると思います。

仮に過去作知識がゼロだったとしてもどうでしょうね。普通に楽しめる部分が大きいと思います。

ただしその場合は神ゲーとまで言えるかどうか、そこが微妙になってくるかもしれません。

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