【ゲームレビュー/PS4】龍が如く7外伝 -クリアの感想とその他-

龍が如く
"https://www.playstation.com/ja-jp/games/like-a-dragon-gaiden/"より引用

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【ゲームレビュー/PS4】龍が如く7外伝 -クリアの感想とその他-

“龍が如く7外伝 名を消した男”レビュー

発売前から楽しみにしていた“龍が如く7外伝 名を消した男”

発売日に買って早速プレイ。その後無事クリアしましたということで、クリア後の感想さらには過去作との関連について、思うところをまとめてみました。

参考

簡単なあらすじと、過去作(龍が如く6他)との関連性

龍が如く6で描かれた広島ヤクザ・陽銘ようめい連合会との抗争後、身内同然に思っていた施設の子供たちを守るために自らを死んだ存在とする、つまりは死んだことにして社会から姿を消すことを受け入れた主人公の桐生一馬(以下、桐生ちゃん)が、大道寺一派の構成員”浄龍じょうりゅうとして蒼天堀や異人町などで過ごす時間が今作の舞台です。

大道寺一派とは、元海軍将校のキャリアを持つ大物政治家、昭和日本のフィクサーであると言われた大道寺稔率いる影の組織ですが、“6”で残された環境下に”7”で展開される世界が絡んでくることになるため、時系列的にはナンバリングタイトル”6”と”7”の間、物語としては”6”と”7”の世界が中心で、”龍が如く8”の世界に至るまでのパートが描かれています。

ちなみに大道寺稔は、”6”の世界では自ら命じて立ち上げさせた陽銘連合会を統率する黒幕として、自らの老いによる死を間際に控えた状態で登場します。“7外伝”の世界ではすでに故人であり、”大道寺一派”という組織の名称にその名を残すにとどまっているのですが、他ならぬ桐生ちゃんが大道寺一派の構成員となっているため、“7外伝”の世界全編に”6”の後の倦怠感が重く横たわっているように見えなくもありません。

このこともまた7外伝特有の魅力となっている形ですが、

イメージとしては、如く7外伝の新曲(桐生ちゃんのカラオケの持ち歌)である”さよならSilent Night”の世界まんまな感じですね。

社会的には死人となった桐生ちゃんが今は亡き由美のことを思いつつ、世の弱気な男たちの背中を押している感じの歌である・・・ようには伝わってくるのですが、もうこの時点でどこか泣けるといえば泣けてくる話ではあるんですよね。

ちなみに、ゲームを進めていくにあたって“6”の世界との絡みは桐生ちゃんにとっての”浄龍”縛りのみで、それ以外の部分で”6”の振り返りはほぼありません。「染谷亡き後の南雲と清美さんはどうなっているんだろう。娘さんは元気にやっているかな?」等々も気になるといえば気になるところではありますが、そこらへんは既に遠い世界のお話となっています。

一方、“5”の世界で初登場した関西ヤクザ・近江連合の大物幹部である渡瀬勝は、”7”及び”7外伝”の世界では“極道組織(東城会と近江連合)の解散”を進める中心人物として登場します。

ナンバリングタイトルの常連である東城会の六代目会長・堂島大吾(以下、大吾)や、同じく東城会の大物幹部である”真島の兄さん”こと真島吾朗、さらにはやはり東城会の大物幹部であり、真島の兄さんの兄弟分である冴島大河共々、”7”の主人公である春日一番一行と(東城会・近江連合の解散のため)共闘する、というのが今作の渡瀬の役どころなのですが、この戦いに渡瀬の依頼によって渡瀬・大吾サイドで参戦するのが”7外伝”主人公の桐生ちゃんです。

外伝の外伝たる所以がまさにこの点にあるのですが、“7”本編では何の前触れもなく割と唐突に出て来た感もある桐生ちゃんが、満を持して登場してくるまでの様子が全編に渡って描かれているので、過去作(特に7の)ファンであればプレイ必須の内容となっています。

参考

ナンバリングタイトルの行間補足要素

“7外伝”は良くも悪くもタイトル通りの”外伝”であり、主には過去作のファンに向けて過去作の行間が作られているので、過去作にハマったファンであればあるほどハマれる要素は強まります

作品のボリュームやシナリオの分厚さ等々からは、7外伝単体でも普通に楽しめるであろうゲームなのですが、過去作を知っている人、ハマった人にとっては改めて龍が如くの世界を楽しめる、過去作のスキマを埋めてくれる作品で、人によっては”神パッチ”だと感じる可能性が高いゲームでもあります。

桐生ちゃんを取り巻く事情

割と見所だらけとなる終盤の展開でも、特に全てが終わった後のエピローグ的なシーンに、かなり衝撃的な描写が含まれています。

沖縄の子どもたちとの永別を覚悟し、社会的に死人となった主人公・桐生ちゃんが、大道寺一派のエージェント・花輪の粋な計らいによって子供たちの様子をタブレットで見せてもらえる、タブレットの向こうで桐生ちゃんに語り掛ける成長した子どもたちの姿を見て号泣してしまう、というシーンですね。

“如く”世界的には意表を突かれる形でキツかった(いい意味で)という類のもので、いわゆるムービー銃などといった、ある意味生半可な暴力シーンなどより余程強い刺激だったように感じました。

インパクト的にはシリーズ最大級の爆弾だったといっても過言ではないレベルです。

今作エピローグは本当に、“6”までの世界で身も心もボロボロになってしまった桐生ちゃんにとっての、癒しの時間が描写されている感じですね。

最後の最後が”続”で終わっているあたりもよかったです。

“7外伝”と”8”以降(個人的な予測)

今作の抗争の顛末は、ラスボスコンビである獅子堂康生と三代目・西谷誉の最後(共に大道寺一派に生け捕りにされ、俗世間から切り離されるという展開)が、”8″以降の世界で何らかの役割を果たすことになるのであろう予感満載、といったものになっています。

この二人は、今後の”如く”世界でも、どこかしらでストーリーの柱となって行く部分がもしかするとあるのかもしれません。

獅子堂は、過去作振り返ると”7外伝”で死んでしまってもおかしくはないキャラのようにも見えたのですが(キャラやポジション的に、”3”の峯や”6”の染谷に結構近いものを感じました)、それでも敢えて生かされたということで、少なくとも”8”でのポジションはほぼ確定しているのでしょう。

三代目・西谷は、”見るからに何かがイカレているキャラだ”という意味では、強いて言うなら特に”極1”の真島の兄さん臭がしなくもないキャラではあるのですが、そもそも真島の兄さんのイカレキャラ自体が”初代・西谷誉”を半分引き継いでいるあたりと照らすのであれば、初代西谷でもない、かつ真島の兄さんともキャラが被らない、それでいて王道的な需要がある、そういうキャラに成長できるのかどうかがハードルになりそうです。

どこか無条件で生き残りそうな獅子堂に比べると、皮肉なことに復活が厳しそうに見えなくもない三代目西谷というあたり、少なくとも現時点での如く世界的には、ラストの顛末で立場の逆転を感じさせられました。

西谷の今後の生き残りについては”獅子堂との絡み方次第”を感じなくもありませんが、案外獅子堂が桐生ちゃんを継ぎ、西谷が真島の兄さんを継ぐ(その場合、7外伝の花輪喜平が7までの大吾的なポジションにピッタリ来そうではあります)というような形になる未来が、もしかするとあったりするのでしょうか。

最終的には、あるいはなんだかんだで今後いいコンビになっていくことになるのかもしれません。

・・・等々と、現時点でも色々思うところはありますが、とりあえずやってよかったと心底思えたゲームで、なおかつ来年早々の”8”の発売が楽しみになったゲームでした。

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