【写真撮影の基礎知識】「ゆるふわ写真」の肝・ホワイトバランスの設定

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【写真撮影の基礎知識】「ゆるふわ写真」の肝・ホワイトバランスの設定

ホワイトバランス

いわゆる”ゆるふわ”な写真を撮影する際のポイントとなるのは、”絞り値“(被写体以外のボケ)と”ホワイトバランス”(色味の調整)です。

 

ホワイトバランス

ホワイトバランスとは光の色味を調整するための機能で、光の当たり具合の設定が出来ます。

例えば晴天、曇天、電球、蛍光灯など、代表的な光の色味を基準とした調整が出来て、”晴天”で指定すると晴天時に撮影した光が当たっているように見える写真になり、”蛍光灯”で指定すれば、同様に蛍光灯下で撮影したように見える写真になります。

“ホワイトバランス”はぱっと見の印象を整えるための機能で、具体的にどの色を強くしたい、というような調整をする場合は、次項で取り上げた”ホワイトバランス補正”で進めます。

 

ホワイトバランス補正

具体的に特定の色(赤、青、緑、黄など)を個別に強くすることが出来る機能が、ホワイトバランス補正です。”ホワイトバランス”と比べて、より具体的に撮影する写真の世界を変えることが出来ます。

例えば緑の中で咲いている花をふわっとした空気感の中で撮りたいなどという場合であれば、”ホワイトバランス”で写真全体を引き立てる効果を持った自分好みの色味の光を探す(その写真にどのような光を当てたいか、という観点から調整する)、その上で”ホワイトバランス補正“によって強める色味、弱める色味を微調整(緑の中にある赤を強めたいなら赤の色味を増やす、青の中にある緑を強めたいなら緑の色味を増やす、等々)します。

注意点としては、ある特別な色味を持たせた写真を撮影した後は、設定を変えたことをきちんと覚えておくか、あるいは撮影する度に元の状態に戻しておくようにしないと、普通の写真を撮りたいにもかかわらず、設定が残っていることによって、特別な色味を持った写真を撮影してしまう、ということになってしまう点です。

 

ホワイトバランス/ホワイトバランス補正

ツリーを明るめに。

シックに。

緑に対して緑をやや強めに。

緑+青に対して、青をやや強めに。

バラの赤・ピンクと同系統の色を強めに。

 

“写真の色味”とお勧め書籍

一般的な写真集と”ゆるふわ”を謳った写真集・技術書の違いは、ほぼ全ての写真に撮影データが付されている点です。

「こういう写真が撮りたい!」と思ったら設定(F値、シャッタースピード、ホワイトバランス補正等)をまねればいいだけだというお手軽感がある他、デジイチの基本性能(露出補正、アスペクト比等々)や写真撮影の基本についての簡単な解説も付いている(場合が多い)ので、一冊あるだけで「撮るには撮れた」状態に持って行ける可能性が高い一冊となっている場合が多いです。

この手の”かわいい”系のデジイチ本、類書がかなりの数あるのですが、特に著者が女性の場合は本の構成や雰囲気がほぼ一緒です(男性著者の著作、あるいは共著だったとしても、そこまで内容が劇的に変わるわけではありません)。

なので、どれか一冊あればそれで大丈夫ともいえるかもしれませんし、一冊買うと二冊欲しくなるともいえるかもしれません。

いずれにしても”ゆるふわ”を撮りたい場合、この手の本は一冊は持っておいて損がないとはいえそうです。

絶対的なオススメ、という強いオススメではありませんが、一例として”山本まりこ 吉住志穂 福井麻衣子『写真がかわいくなる デジタル一眼魔法の撮り方ブック』(インプレス、2013年)”を”お勧めのうちの一冊”に挙げておきます。

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