【イベント参戦】ライブハウス・コンサートホール・イベントホール、それぞれの違い

イベント参戦記/基礎知識

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【イベント参戦】ライブハウス・コンサートホール・イベントホール、それぞれの違い

ライブハウスとコンサートホール

“コロナ”が猛威を振るっていたころは”ポケモンGO“など家にいても楽しめるイベントに人気が集まる面もありましたが、この先は従来通りに、スポーツ観戦等をはじめとする”部屋の外”でのイベントにも人気が集まる流れが出来てくるかもしれません。

ということで、以下、”【横浜観光FAQ】みなとみらい線沿線のイベントホール一覧“補足知識としてまとめました。

ライブハウス/コンサートホール

ライブハウスとコンサートホールはどう違うのか。

個人的な認識としては、強いて言うなら双方の違いはステージ前の客席に椅子が常設されているかどうかの違いで、椅子が常設されていないのがライブハウス椅子が常設されているのがコンサートホールです、と捉えています(それが恐らく、一般的な捉え方でもあると思います)。

なので、日常会話で双方の区別をする必要があるのであれば、そこを基準に呼び分けたりします。

収容人数(以下、キャパ)では、一般的にはコンサートホールの方が勝っていることが多いです(後述)。

“捉えています””思います”となるのは、双方の区分に確固とした正解や定義がないためですが、あとはそのイベントが”ライブ”を謳っていれば会場はライブハウスとなり、”コンサート”を謳っていればコンサートホールとなる(?)、みたいな性格も、ないわけではないかもしれません。

双方の共通点としては、”演奏可能な施設である”という点が挙げられるでしょうか。

その昔、BOØWY時代の氷室京介さんは、日本武道館での公演中に「ライブハウス武道館へようこそ!」という名言を残していますが、このセリフがボーカルの氷室さんの言葉として出た時点で、武道館は武道館でもコンサートホールでもなく”ライブハウス”になってしまったという”前例”もあるので(?)、そこはざっくりの理解でもあまり問題ないのではないでしょうか、とは思います。

ただ一般的には「そういう見方(客席の椅子の有無による区分)をされている傾向がある」ということですね。

そんなところから、前者=ライブハウスでは立ち見(スタンディング)が基本、後者=コンサートホールでは座ってみるのが基本、となっていますが、ライブハウスでも椅子・テーブル付きのスペースが用意されている場合がありますし、”コンサートホール”でも立見席が作られる場合があります。

総じて、気分、雰囲気、風情での使い分けも可能となって来るところだともいえるかもしれません。

クラブ(音楽)

ライブハウスとぱっと見似たような施設に”クラブ”がありますが、訪問客にとっての双方の主な違いは、”演奏を見に行くのか”(ライブハウス)、それとも”音楽を聴きに行くのか(クラブ。ついでに体を動かすことも出来ます)”といったあたりにあります。

端的に言えば、「鑑賞型」のイベントを主に取り扱う施設なのか、それとも「参加型」のイベントを主に取り扱う施設なのかという違いが出て来るところとなりますが、ライブハウスで楽しむ音楽は基本的にコンサートホールで楽しむ音楽と同種の性格を持っていて、”演者”のステージを鑑賞しに行くことが主目的となりますが、クラブの場合は特定のジャンルの音楽(ハウスやヒップホップの他、レゲエ、ラップなど)をかけ続けてくれるDJの音楽を皆で楽しむ(お酒を飲みながら音楽を聴いたり、体を動かしたりする)、というような違いが出てきます。

それぞれのキャパ

ライブハウス/クラブ

ライブハウス・クラブの二者に関しては、会場の大小の基準はほぼ似たようなものとなっています。

キャパ100人未満の会場が小規模、100人以上1000人未満くらいの会場が中規模(~大規模)、それ以上が大規模(or特大)といったところでしょうか。

ただし、これもあくまで”ざっくり”とした基準です。

ライブハウス(クラブ)のことを”箱”と呼んだり、大規模ライブハウス(クラブ)のことを”大箱”(おおばこ)と呼んだりすることもありますが、例えばキャパ100人程度の箱が小規模かといえば一概にそうとも言い切れませんし(イベントの性質や内容によっても、会場の捉え方は大きく変わります)、中規模と大規模の線引きが”キャパ1000人”のラインにあるのかといえば、これもまた一概にそうとも言い切れません。

キャパ数百人以上のライブハウスは、イベントによっては十分大箱だといえるようにも思えますし、”キャパ1000人以上の箱が大規模”とはいっても、今はキャパ2000人以上のライブハウスもボチボチあるようです。

要は、イベント主催者の感覚によるところも多々ある、という性質を持っています。

体感では、「今度友達のバンドがライブやるんだけど(or友達がクラブのダンスイベントに出るんだけど)、一緒に見に行かない?」みたいな”近いところ”メインのイベントがしっくりくるのが小規模会場、有名になり始めた(けどまだまだ知名度的に弱い)ユニットとか、インディーズの中ではメジャーなバンド、あるいはそこそこの集客が期待できるイベントにそぐうのが中規模会場、何らかの基準で”大物”に区分できる人たちがイベント会場に使うのが大規模会場、みたいなところが大まかな線引きになってくる感じですね。

コンサートホール

一方、コンサートホールの方はどうかというと、”ライブハウス基準”だと、中規模以上の会場(キャパ100人~)がメインとなって来ます。これまたすごくざっくり基準ですが「コンサートホールで単独イベント開催できる時点で大物」みたいなところはあることが多いです。

最小のコンサートホールのキャパが大体100~200人位、一般的なコンサートホールになるとキャパ1000~2000人クラスから数千人、あるいは1万人の手前位の規模で、国内最大規模のコンサートホール(=イベント会場)となると数万人~10万人レベルのキャパを持っています。

ただし規模が大きい会場については、単体でコンサートホールとして機能しているという会場ではなく、ドーム球場や屋根なし球場、あるいはサッカーのスタジアムや地方の多目的広場など、元々は別の目的をもって使われている施設を代替利用しているというケースが目立ってくるので、”コンサートホール”自体のキャパは、大体ライブハウスの10倍くらいであることが多いです、というとらえ方が正解に近いようには思えます。

参考サイト:ライブ部amaoke.com

イベントホール(コンベンションホール)

ライブハウスやクラブ、あるいはコンサートホールなどのように、音楽(他芸能)関係のイベントを基準として作られているわけではない、一般的なイベントや展示会、勉強会、発表会や会議等々、学術的なものから商業目的関係イベントに至るまで、およそイベント全般向けに作られた施設が”イベントホール”(コンベンションホール、コンベンションセンター等々)と総称されます。

ただし、ここにも曖昧なところがあって、前記したライブハウス等々との間に、特に明確な線引きがあるわけでは必ずしもありません。

クラブだけどイベントホールとしても使える、コンサート会場として有名なんだけどイベントホールとしても使える、そのほかにイベントホールとしてのみ使われていますという会場もありますというように、専門で使われている施設がある傍らで、多目的を一つの施設で兼ねている場合が結構あるんですね。

昨今の流行の形としては、いわゆる”MICE”施設があります。

Meeting(=会議)、Incentive Travel(=研修旅行)、Convention(=国際会議)、Exhibition/Event(=展示会等各種イベント)、このそれぞれの用途に適うように設計されている複合型施設だということで、頭文字とをって”MICE”(マイス)と呼ばれます。

例えば、みなとみらい線の沿線では“パシフィコ横浜”(公式サイト)がいわゆる”MICE”(Meeting=会議、Incentive Travel=研修旅行、Convention=国際会議、Exhibition/Event=展示会等各種イベント)施設として作られた施設に当たります。

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