【写真撮影の基礎知識】写真撮影・始めの一歩の知識

写真撮影の基礎知識

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【写真撮影の基礎知識】写真撮影・始めの一歩の知識

カメラの選び方と”撮影入門”

カメラの選び方 -メジャーな機種のエントリーモデルがお勧め-

身近に詳しい人がいる(かつ、いつでも教えてもらえる)、あるいは元々撮りたい写真がはっきりしているので機種にも目星をつけているというような場合は話が別ですが、そうでない場合はメジャーな(有名な、どこでも売られていて、どこに行っても一台は見かけるというような)機種を最初の一台にするのが無難です。

一般論としてはエントリーモデルから入る必要は特になく、予算的に余裕がある(かつ、デジイチが初めてなだけでカメラそのものについてはそれなりに知識がある)のであればフラッグシップモデルやハイエンドモデルから入るのもアリではないかと思いますが、あまり自信がない場合であれば、エントリーモデルを優先した方が、撮影の面白さが分かりやすく伝わってくるという面があるかもしれません(ここは人により、それなりに個人差が生じる部分だと思います)。

“最初の一台”でカメラの性能以上に大切になってくるのは、まずはその機種が”メジャーな機種か否か”です。

「みんな持っている」「どこでも売っている」という位メジャーな機種、ヨドバシカメラやビックカメラ等家電量販店の実店舗の他、Amazon価格コム等のネットショップで見ていても、とにかくどこに行っても視界に入ってくるというようなカメラが、一番のお勧めにあたります。

なぜかというと、以下にまとめますが、まずは解説書・解説動画の選択肢が豊富になるためです。

デジイチが持っているおよその機能が頭に入ってくるまでの期間は、手取り足取り、とにかくわかりやすい解説本が手元にあることが、何よりありがたく感じるんですね。

エントリーモデルの場合、ハイエンドモデル等に比べてカメラ自体に「初心者に優しい」というような機能が搭載されていることが多いです。使いこなすのが難しいような高性能がカットされる反面、例えばお手軽に「かわいい写真」「きれいな写真」に近づくための心遣いがされているというような、メーカーの技術力とマーケティング手腕の賜物のような部分がセットにされていたりもするので、その機能を重宝しながら写真撮影の楽しさを学んでいく、という撮影も可能となります。

なので本当に”カメラ自体がはじめて””何から何まで全く分からない”というような場合は、メジャーな機種のエントリーモデルが一番のお勧めに当たります。

 

購入後、最初にすべきことは

開封後まず最初にすべきことは、実際にカメラを手に取りながら取説、あるいは解説書を理解することですが、購入時にカメラに付属している取説=取扱説明書は、いわば”カメラの事典”です。

詳細に書かれている反面、残念ながら逆引き(写したい写真から機能を選択するというような調べ方)が出来ない、あるいはその部分の解説に不足があることが原則です。

そのため、結局は市販されている解説本、あるいはYouTubeでアップロードされている解説動画を頼りつつの撮影となってくることが多いのですが、メジャーな機種であればまず間違いなくこの双方が充実しています。

機種によっては”解説本””解説動画”の比較検討も可能だったりしますが、ここがまさに”デジイチの一台目にメジャーなモデルを選ぶ”ことの大きな利点にあたる部分です。

デジイチの場合、「シャッターを押すだけ」のコンデジや、スマホカメラで撮れる程度の「普通の写真」を撮ることが、慣れてくるまではそもそも難しい場合もあります。きちんと設定することによって簡易カメラでは撮れないような写真を撮ることが出来る反面、調整の仕方如何では簡単に「それ未満」の写真にもなってしまい得るため、まずは解説書等を座右にしながら、カメラに慣れていくための時間が必要となります。

 

撮影に慣れていくためのポイント

まだデジイチを買ったばかり、あるいはこれから買おうと思っているんだけど、上手い写真、見栄えがいい写真の撮り方がいまいちわからないと感じる状態であれば、基本的な知識・スキルを習得することによって、解決につなげていくことが期待出来ます。

ほぼ全ての入門書が指南する写真撮影の導入口は、1.構図の取り方の基礎知識、2.光の取りこみ方や色味に関する知識、3.シャッタースピードに関する知識を学ぶことと、最後に4.好きな写真の研究です。

少なくとも入門段階では、重要ポイントはおよそこの4点に収れんします。

ちなみに好きな写真の研究については、ナンバリング的には「0」として、撮る前に意識しておきたいというとらえ方も出来るかもしれません。「こんな写真を撮りたいと思ったからデジイチを購入したんだ」というように、目的意識がはっきりしている場合上達が早いと言われているので、上手くなりたいと思った場合、”自分自身にとっての理想の写真”を追求することも、上達を早めるための手段になると言えそうです。

 

構図の基本 -日の丸、二分割、三分割-

写真の構図とは、ファインダーの中に狙った風景や人物をどう収めていくかという話です。

基本構図を三つ挙げるとすると、1.日の丸構図、2.二分割構図、3.三分割構図です。

 

日の丸構図

狙った被写体をど真ん中に収める構図です。基本中の基本とされている構図ですね。

「おしゃれな構図を狙って自己流で色々撮ってみたんだけど、撮れば撮るほどわからなくなった」なんて場合、一旦日の丸構図を中心とした撮影に戻ることで悩みが解決する、なんてことも期待できるかもしれません。

 

二分割構図/三分割構図他

二分割構図縦もしくは横にファインダーを二分割し、いずれかの真ん中の線に被写体の”切れ目”(例えば地平線、水平線、部屋やビルの壁など)を併せて撮影する構図、三分割構図ファインダーの縦横の線をそれぞれ三分割し(この時点で、ファインダーには□が9つ出来ます)、中央に出来た四つの交点のどこかに被写体を置いて撮影する構図です。

二分割構図や三分割構図から派生した構図として、C字構図S字構図などが挙げられる場合もあります。

C字構図、S字構図は、それぞれファインダーの中で被写体の”C字”(料理画像を撮影する時の器の一部など)や”S字”(遠くに向かって延びていく道など)になっている曲線に注目して撮影する構図です。

いずれも、被写体をいかに見せていくかという”とらえ方の解釈”と共にある構図ですが、”被写体の捉え方”は”何をどう見せたいか”に繋がって来る話しであり、”何をどう見せたいか”を考えるにあたっては、まずは被写体をよく見ることが必要になって来ます。

「構図に拘泥した結果、写真の撮り方そのものが分からなくなってしまった」などという話しは、例えば文章を書く前に”文章の書き方”本を見た時、あるいは絵を描く前に”絵の描き方本”を見た時の混乱に近い類の迷いなのかもしれませんが、個人的には”迷ったら日の丸“で撮影しています。

 

光の取り込み方と色味について

参考:「ゆるふわ写真」の肝・ホワイトバランスの設定

 

光の取り込み方とシャッタースピードについて

参考:光の取り込み方とISO感度/F値/シャッタースピード

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