【ゲームレビュー/龍が如く8】ネタバレ含みのレビュー、第八章途中から第十章途中まで

龍が如く
https://ryu-ga-gotoku.com/eight/より引用

この記事を読むのに必要な時間は約 21 分です。

今度こそ、ここからが折り返し?

横浜とハワイの(割と)同時進行(ぽい)フェーズへ

ネタバレアリの龍が如く如く8公式)レビュー。

前回の続きです。

久々の横浜編へ

ということで、久々にさっちゃんが登場します。

本職のキャバ嬢としてのお仕事中に、桐生ちゃん、ナンバ、ソンヒの三人で絡んでいくことになるのですが、お店に来たソンヒを一目見た瞬間早速微妙なことを言い出して、パーティ加入の話しになってみれば、これまたいつものようにソンヒをバチバチに意識して火花を散らします。

ああ、また、あれか。

さっちゃんがソンヒを一方的にライバル視する、その様子をソンヒが生暖かく受け流す、みたいな奴かなと 笑。

“7”ではさっちゃんの方からバッチバチに煽りに行くのをソンヒがほぼスルーする(そうじゃない場合にはきちんと反応する、礼を言う)、みたいなやり取りが目立ったので、どこか”ソンヒの方が格も年も微妙に上”みたいなイメージが無きにしも非ずではあったんですけど、今回はいきなり「争いは、同じレベルのもの同士でしか発生しない!」状態に突入します。

やっぱりさっちゃんとソンヒはそういう相性なのでしょう。

それはまあ、いい加減そういう感じにもなりますよねという、ある意味期待通りを見ることが出来ます。

再びサバイバーでの同窓会

その後、仕事あがりのさっちゃん含め、4人でサバイバーへ。

サバイバーといえば、既視感の塊であるコワモテマスターがいることでおなじみ、異人町のたまり場バー。オシャレで雰囲気のあるお店を任されている”コワモテマスター”は、”3”で高層階の事務所にいるところをヘリに襲撃され、帰らぬ人となったはずの柏木さんに激似であることが話題です。

激似というか、ぶっちゃけた話しまあ99%本人なのでしょう。

柏木さん以外の何者でもない顔をしたマスターと、これまた桐生ちゃん以外の何者でもない見た目でありながら頑なに「俺は桐生じゃない、浄龍だ」と名乗り続けて来た桐生ちゃんが、異人町の片隅にて「果して何年振りになるんだろうか」という再会を果たすのですが、そこで出来た微妙な間によって”答え合わせ”が終了します。

まあそれはそうだよね、という、桐生ちゃんを通じて可能となった柏木さんの本人確認ですね。

お互いがお互いに対して嘘をつき合うことは無理だった、だがしかし「それを素直に認めるわけにはいかないのだ」という事情を抱えていそうな空気をお互いが察し合うことも出来た(?)ということで、再会の間は終了。

ソンヒが二人の間に割って入ることによって、次の展開へと進むのですが、サバイバーといえばやはりカラオケですね。

今回のカラオケタイムは色んな意味で滅茶苦茶面白かったです。

というか、ソンヒはずっと桐生ちゃんに憧れていたようなのですが、そうなの? マジで? と、割とここもびっくりな話題です。

そういうことであれば、あえて桐生ちゃんを前にしてソンヒが歌う、

♪ズットマエカラ カレノコト スキダッタ ダレヨリモ(以下省略)

とかそういうちょっと懐かし目のところに位置しているピンズドのカラオケがあってもいいんじゃないのかなー(でもそれをソンヒが歌うのはさすがにちょっと色々と苦しいかもしれないなー、だがこの場合はその辺も込みで敢えてリクエストしたいんだよなー 笑)、といったことを思わなくもなかった間は、あったように感じたんですよね。

「それを知った時のハンジュンギの反応みてみたいな」(ソンヒを見る目が露骨に微妙な目つきになってしまうのか、それとも桐生ちゃんに嫉妬してしまうのか)とかそういうのもあったんですが、でもなんか冒頭でのっけから始まった一番×さっちゃんといい、割と今回主要人物間でのそういう系の話題が多いですね。

龍が如く名物(?)といえば

ただしここで改めて冷静になって考えると(?)、そもそも”如く8”は恋愛SLGではなくてヤクザRPGです。毎度毎度の”如く”シリーズということでも、こういう方向で浮かれているとその隙にヒタヒタと次のピンチが忍び寄って来ることになるんですよね。いつもいつも。

そもそも初代龍が如くのアップデートバージョンである”極”(龍が如く極公式サイト)で地獄が始まったのは、冒頭のっけからおめでたい雰囲気で続いてきた流れの延長で、みんなでユミのハッピーバースデーを祝って二組のカップルが内定した直後の話しでした。

桐生ちゃんとユミ、錦と麗奈と。まあ若干歪なところはあっても綺麗に整うには整った直後。

ユミは”大物界の小物”ないしは”小物界の大物”などとしばしば揶揄される堂島組長(”2”以降のレギュラー・大吾ではなく、そのオヤジさん)に襲われるわ、錦は怒り狂って堂島組長弾いてしまうわ、桐生ちゃんは錦の代わりに刑務所行っちゃうわ、ユミはユミで行方不明になってしまうわ、仕舞いには妹の死をきっかけとして闇落ちした錦が東城会のてっぺん目指して突っ走りはじめ(”初代”=”極”以前の世界を描いた”如く0”のラストで、この部分に絡み合わせたと思われる錦の桐生ちゃんへの熱い言葉があったのは本当に涙ものでした。この後の展開を知っている人間的に、それはマジで泣けるから止めてくれ・・・という感じの奴ですね)、最後の最後で盟友だったはずの桐生ちゃんのラスボスに化けてしまうわっていう怒涛の展開で。

そして訪れた、

この泣けるMADの世界、という感じでしたね(”nana mitsui“チャンネルより”「龍が如く」紅(錦山中心mad)”)。

なにやら嫌な予感がしてきましたね、からの・・・

とりあえずのところさすがにここまでの刺激ではなかったものの、やっぱり割と今回も、だったんですよね。

一同のサバイバーでのカラオケ中に「えーと、あなたがたは解散を目指していたはずでは?」という横浜星龍会で言行不一致な組織の肥大化が続いているということが”ソンヒへのコミジュル情報”として入って来た後、例によって例のごとくという感じで急展開が訪れます。

vsハワイの裏社会、桐生ちゃんのエンディングノート的展開、双方に同時にそれが訪れるのですが、まずはきな臭い方から行きましょうか。

ソンヒが受け取った情報の真偽を確認するためとして、星龍会本部(旧・東城会本部)へ乗り込んで進めた現代表の海老名+沢城のカシラとの対談後、横浜星龍会とハワイの宗教団体・パレカナのつながり(もちろん、裏まで含めた関係です)が発覚します。

対談で発覚ではなく、その後ネット経由の騒動で知らされることになる、といった形ですね。

パレカナと繋がっているということはバラクーダやガンジョーともつながりがある、むしろ横浜星龍会的にははじめからそこを前提として動いていたということになるのですが、とりあえずは”その関係を星龍会が知っていること”が桐生ちゃんたちに筒抜けとなってしまうと余計な疑いをもたれる元になってしまうので、星龍会的には当然のこととしてサラッとすっとぼけることになります。

「いや、その話本当なんですか?(迫真)」という感じの海老名の反応に一度は桐生ちゃんたちも騙されかけてしまうんですが、恐らく海老名の本音的には「え? お前らもうそんなことまで知っちゃったの? マジ?」という反応ですよね。

その直後、暴露系多々良チャンネルで星龍会との密談の様子を”桐生一馬が生きていた!”という動画のリークによって流されることで、桐生ちゃん一派が冷や水をぶっかけられる形となります。要するに「ネットで自分たちが燃やされたことによって、後からその事実を知った」という形ですね。

海老名指揮下の横浜星龍会的には「やっぱりバレちゃったか 笑」「ならば相手をつぶすまで」のターンだということで、ハワイの一番共々、桐生ちゃんたちもここから追い込まれていきます。

沢城のカシラは敵なのか味方なのか

そして物語はここから、茜さんとラニの所在を巡り、キーマンが沢城のカシラになっていくというフェーズに突入します。

この人はそもそも、”7”の時からよくわからんところがあった人だったんですよね。

若い頃から割とフリーダムな生き方をしてきた人で、一番みたいに死ぬほどおやっさんに憧れてしまったからだというような熱意があったわけではなく、いっちゃなんですがなるべくしてヤクザになるような人生を送って来ていた、そしてそのままヤクザになって身を立てたという感じの人で。

ゲスいっちゃゲスいし、理屈が通じるのか通じないのかわからなそうなところがある、冷酷残忍で腕っぷしはかなり立つ、わかりやすいのは荒川のおやっさんへの忠誠心と「イチ(=一番)が大嫌い」ということ。それでも荒川のおやっさんに信頼されていたあたり、少なくともヤクザとしての筋は通すタイプの有能な人なんだろうけど、結局のところ本質としてはとことん凶悪なだけの人なのか、それとも素人にも理解できるカッコよさを持つ類の人なのか。

“後者だった”とはっきりしたのが最後の最後、という感じでした。

今作でもその延長にあるというような体で登場してきたので、まあ少なくとも個人的にはその雰囲気で見ていたんですよ、カシラを。

なんですが、話が大きくひっくり返ってみれば、やっぱり向こう側の人だったんじゃないかと。

今回の問題(一番が茜さんを訪ねてハワイへ赴き、結果数々のごたごたに巻き込まれることとなった、という奴ですね)、「そもそも」を言うのであれば「おやっさんの恋人だった、つまり一番のカーチャンである茜さんが一番に会いたがっているからハワイまで会いに行ってやれ」と一番に頭を下げて頼み込んだ、沢城のカシラの依頼が全てのはじまりです。

ですが、思えば横浜の倉庫で沢城のカシラに久々の再会となったのも、炎上後職を失ってからハワイへ行くまでの間のことでした。

依頼のタイミング的には、”ガセネタでの一番炎上”の後を受けるという、絶妙な形なんですよね。

この辺りの事情を回顧すると話しが行ったり来たりになってしまう部分が出てくるのですが、そもそも”一番との再会を切望していた”という茜さんは、一番がハワイについた時にはすでに行方不明となっていました。

なぜかといえば、茜さん自身が信者だったというハワイ土着の宗教組織・パレカナとの間に距離を取っていたからで、茜さんがパレカナと距離を取ったことの理由は、教祖っぽく見えていたブライスの存在にありました。

バラクーダやガンジョー、さらには横浜星龍会とつるんで色々悪事を働いていることが後に発覚するというブライスですが、先代の遺言でも「ブライスは胡散臭い。あいつに跡を継がせるな」といったことが言われていたため、茜さんは後継の証となるネックレスと先代の血を引く子(ラニ)を連れて、命からがらの逃走中だったんですね。

ハワイ中どこを探しても全く見つからない茜さん(ハワイの海の上、船上での逃亡生活を送っていました)をどうやって確保したらいいのか、そうだそれなら一番がいるじゃないかというところに横浜星龍会側が気づいてしまう、その結果”パレカナ(というよりはその内部のブライス一派)+ハワイマフィア”と横浜星龍会の間で”一番をハワイへ”というコンセンサスが出来たとしても、それは至って自然なことではあります。

茜さんが強く望んでいた一番との再会の場をセットすれば、行方不明となっている茜さんにしても一番の下に現れるのではないか、つまり「一番を餌にして茜さんを釣りあげる、あとは一番の身近でそれを見ている人間が茜さんとラニの身柄を抑えればいい」という目論見が現実的なものとなるためですね。

こういうシナリオは一番と茜さんの関係を知っている人間にしか書けない、横浜星龍会の新参にはまず無理なことなのですが、そこに沢城のカシラがいるとなれば話は変わって来ます。

ということで、一見すると明らかに「やってんねぇやってんねぇ!カシラぁ!」な場面なんですが、ここで他ならぬ一番から疑義が呈されます。

星龍会は本当に一枚岩なのかと。

曰く「カシラはたかだか星龍会内部の仕事がどうだで自分に頭を下げるような人間ではない、それをしたのは話しがおやっさん絡みだったからだ。そしてそうである以上、その態度に含みはないはずだ。だからこの点にはしっかりした確認が必要だ」と言ってのけるのですが、少なくとも沢城のカシラ的には一番をハワイへ行かせた事の理由が本当に言う通りのことでしかないのか、それともパレカナの都合、というよりは教祖”ぽく見えていた”ブライスの都合を含んだものなのか。

前者であれば星龍会内部でひと悶着起こることになる、後者であればこれまで一番や桐生ちゃんが信じてきたことが根底から覆ってしまうという話しになってくるのですが、今回はここで一旦プレイ終了としました。

胸熱な展開や、同窓会な話題として

重症だった桐生ちゃんの療養のためということで横浜に帰って来た一行が見つけたのは、そんな段階での星龍会のグレーな動きだったということで、個人の感想としては「デショウネー」の域にありながら、そこを軽々と超えて来る展開へと繋がって行きました。

一縷の望みとしては、今の星龍会のトップ・海老名と沢城のカシラが本当に同じ目的で動いているのかどうか、一番的には絶対違うと確信をもって言えたというその部分に尽きてくることになるんですが、この騒動の中で大道寺一派の花輪が逝ってしまいます。

“7外伝”からの付き合いであるとはいえ、桐生ちゃんとは既に色々あった仲であり、なおかつ”5”の森永であるというまことしやかな噂もあった花輪がこんなにあっさりと。

とはいえ、そこは”5”でしれっと真島の兄さん死亡とやってのけた”如く”シリーズです。

“7”のたまり場・サバイバーには柏木さんのようなマスターがいたり、今回のたまり場・リボルバーには”3”で峯と共に死んだはずのアンドレ・リチャードソンのようなマスターがいたりと、死亡確認については王大人ワンターレン的なガバガバっぽさがあることでもお馴染みですが、とりあえず花輪が逝ってしまわれた、ということになりました。

「ええ?」という感じで、ハワイの拠点で花輪が帰らぬ人となった時にはそれなりのショックを受けたのですが、そこで沈んでばかり居られるような場面ではなかったということで、最低限の余韻と共にすり抜けていくこととなりました。

他、なんだかんだで泣ける要素がボチボチ増えてきたかなというのが、10章途中までの感想です。

ナンバ、さっちゃん、ソンヒと共にした桐生ちゃんのお墓参りがあり、ニューセレナでの伊達さんとの再会があり、その再会後には伊達さんの粋な計らいがあって沖縄の太一とも再会を果たす、サラッと出て来た探偵二人が”ロストジャッジメント”の杉浦と九十九だった、あとは横浜での大ピンチを前にして、とうとう残りの二人、趙天佑とハンジュンギが参戦します。

まあ本当に、この辺りは過去作や周辺作のファン歓喜な時間帯ですね。

特に全く予想外だった杉浦と九十九については「ん?異人町の探偵を試験的に雇ってる? ていうか異人町の? 探偵? あれ、こいつらって、おお!杉浦と九十九じゃねーか!!おおー!」みたいな、そんなのはすごいありました。

とはいえ、”7外伝”には桐生ちゃんとゴリラゴリラ言い合った海藤さんのサブクエみたいなのもあったんだし、そういうことであれば神室町に戻ったらその時には源田法律事務所の面々とか八神なんかも出てくるってことなのかな、なんて想像も働くわけですが、その辺は神室町編になってからのお楽しみですね。

こっちの部分についてはそれはそれとしてまとめたいことが結構あったのですが、その辺は機会があれば改めてということにして、その意味での”泣ける”ではなく「してやられた」的な意味での泣けてくる話として、”暴露系多々良チャンネルの主であるVtuber・多々良ヒソカ”の正体がこともあろうにハワイ以降の身内のチーちゃんだったり、そのチーちゃんの”仲間”は周到な準備をして一番を監視する役を星龍会(+ハワイマフィア)サイドから仰せつかっていたエーちゃんだった、つまり一番達の動きは常に相手サイドに筒抜けとなっていたんだというような急展開なんかもあったりしました。

結局はこれで、茜さんと並ぶ重要人物だったラニをあっさり敵方に奪われてしまうんですよね。

まあ、本当に踏んだり蹴ったりの最悪な展開続きとなってしまったのですが、そんな中、

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

という展開がハワイで一つだけ。

これはこれで如くあるある(?)な、最強の敵が味方に付いてくれるという胸熱展開で、山井が味方陣営に加入してくれます。

山井よぉ・・・最高じゃないか。滅茶苦茶強いっていうか戦闘中に笑っちゃう位強い。

これまじで嫌だったんだよなぁという攻撃でバンバン敵をぶっ飛ばして行く山井。

最高でしたというか爽快でしたね。

・・・、途中までは。

というか、山井を正式に味方に引き入れるためには改めて山井をボコる必要があるということで、敵陣営をやっとのことで片づけた、回復アイテムほぼ使い切った段階でデジャブな状況がもたらされます。

ここで今からまた山井とやるの? さすがに冗談でしょ 笑、という。

そして蘇るかつてのイメージ、お前ふざけんなマジで、という地獄の山井戦へ。

せめて全回復スポット用意するなり戦い前に回復アイテム用意させてくれる間を作るなりなんなりしてからの戦いにして欲しかったと思いつつ、泣く泣く山井戦へ。

そしてようやく、山井を味方に引き入れることが出来ました。

ざまあみろクソ山井。やっぱこいつホント嫌いだわ。

なんていう時間の後で正式に味方に引き入れることになりましたというあたり、本当微妙でしたけどね 笑。

ただ思ったんですけど、山井ってジャスガ(=ジャストガード)を確実に取れるのであればそこまでというか死ぬほどの強敵ではないのかもしれませんね。酷い時はダメージ桁一つ違わないか?みたいな違いがあったようにも思うんですけど、ジャスガ率半々くらいだとやっぱりさすがに厳しいものがありました。

ということで、次は10章の途中からです。

余談:スジモンとポケモン

ポケモン本家公式が”如く8”発売前日に出したプレスリリース”他社ゲームに関するお問い合わせについて“が、「これって”如く”世界のスジモンがとうとうリアルの世界でも知財関連でお縄になっちゃうという勧告文か?笑」などと、ショッキングな話題でありながら(笑)を付けたくなるような話題となってバズっていたようですが、如くシリーズのスジモンバトルとは別のゲーム(見るところを見たらまんまポケモンみたいなゲーム)が対象になっているようですね。

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