【脱線事故調査中のデータ改ざん】国交省がJR貨物の北海道、神奈川、広島各車両所に立ち入り検査

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参考:JR貨物公式サイト “輪軸組立作業における不正行為の発生について“、NHKニュース “JR貨物のデータ改ざんなど不正 国交省 3事業所に特別保安監査“ほか

不正の態様は、NHKニュースによると、

「貨物列車の車輪に軸を取り付ける作業で、取り付けの圧力が基準値の上限を超えた際、記録表の値を基準値内に書き換えるデータの改ざんをしたり、上限を超えたのを認識してもそのままにしたりする」(NHKニュースより引用)

といった形のものだったようです。

11日17時現在、564両で基準値の上限を超えているのが確認されたとのことで、JR貨物の全車両(7000両)の運転を見合わせた上で検査が進められています。

自動車による輸送や海運輸送に比べた場合、貨物列車による輸送量自体は今日日の国内だとさほどでもないようですが、それはそれ、これはこれって話ですね。

いわゆる”分譲マンションの耐震偽装問題”(構造計算書偽造問題)が社会問題化し、国会を巻き込む騒動へと発展したのは今をさかのぼること20年ほど前、00年代の話し(05年発覚)ですが、以降の状況はといえば、単に空気が緩いキツイという上辺の話しでなしに、もっと根本的な部分で世の中がまともを拒絶しだしているように見えるニュースが相次いだという側面もありました。

それも今さらはじめてという話しではなく、元々そうだったものが隠しきれず露になって来たといった感じ、舞台はといえばメーカー然り、お役所然り、交通インフラ然り、政界然りですね。

電車にせよ自動車にせよ飛行機にせよ、常日頃の軽微なミスの隠蔽や見過ごしが史上稀に見る大惨事につながるようなことってしばしばありますし、やはり最低限のことは徹底させてほしいところです。

類似:【不正】トヨタなど国内自動車メーカー5社で「型式指定」不正発覚、当局の立ち入り検査実施

24.9.12追記

翌12日、運行を見合わせていた全ての貨物列車の運行が再開されました。

参考:読売新聞 “JR貨物、貨物列車すべての運行を再開…11日は作業の安全基準違反で248本停止

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