【Baystars/三連戦三連敗】見所自体はちょちょいあれど、ここ一番の被スイープはいただけません

sports/baystars
"https://www.youtube.com/watch?v=KH6H1lvIN7M"より引用

この記事を読むのに必要な時間は約 13 分です。

ヤスアキ投手プロ初先発、フォード選手来日一号、久しぶりの最終回三嶋投手登板等々。これで一つでも勝てていれば

参考:ベースボールキング “DeNA痛恨5連敗で貯金消滅…5失点のケイ5敗目、打線はG菅野に3年ぶり完封許す“、”DeNAの新外国人・フォードが来日初アーチ!大矢明彦氏「印象に残るホームラン」“、”DeNA、漢気見せた山﨑康晃!スクランブルでのプロ初先発に三浦監督「“やります、行かせてください”と快く引き受けてくれて」と感謝

また所感も違ったのでしょうが、つまりはまだまだです、あと一歩二歩のチームです、ということなのでしょう。

ただ、この結果を見て逆に改めて冷静になれた部分もあったというか、そういえば今年はシーズン前には(先発が二枚抜け、打線にも不安要素が残るなどで)最下位予想もあったチームだったんですよね。

それからしたら、なんだかんだでAクラス争いをしながら後半戦に入れている(贅沢にも、その状態に物足りなさを感じるようになっている)時点で、上出来も上出来ではあるんですよ、実際のところ。

今のチームを見ていると、三浦監督の(?)選手起用や育成方針については面白く見える部分があるにはあるし、確かに進化の年だと言われればその通り。

目が出そうな若手選手を均等に成長させようとしているように見えなくもないので(多分ですけど、個々の選手の野球選手としての能力の、一流~超一流への底上げを狙っているんですよね)、試合観ててボチボチ「面白い」と感じることもあったりはします。

今年ということだと、やはりなんといっても(先代キャプテンだった佐野選手同様)ドラフト最下位入団でありながら、今やチームをけん引する立場に成長した、ジャパン(日本代表)のユニも着たという山本祐大選手、さらには一年目にしてはよくやりすぎるぐらいよくやってくれているという、将来のチームの看板選手候補、ドラ1黄金ルーキーの渡会選手ですか。

“松尾選手に期待していたら、松尾選手への期待値をはるかに上回るノーマークの選手が大ブレイクした(かといって松尾選手は松尾選手で、今は二軍が主とはいえ、期待通りの活躍をしてくれている)”、”ベイスターズに指名された後の会見ではうれし泣きをしたルーキーが、入団後に(試合中のやらかしも結構あったものの)ド派手な活躍をしてオールスターにも選出された、一軍にもほぼ定着した”と。

正直この二人がいるオーダーを見るだけでも、これまでのベイスターズとはまるで別のチームに見える部分があったりなかったりしています。

松尾・小園のドラ1バッテリーを一軍で見てみたい“も確かにあるんですけど、”祐大・渡会が引っ張る次世代のベイスターズ“にもやっぱり夢しかない感じと、この辺りの選手が全盛期を迎えるまでの時の経過には、なんとも焦れるものを感じます。

「そういえば、あいつ今どうなってるんだ?」的な選手の筆頭だった森選手も、ボチボチ一軍で見る機会増えてきましたし、若手の野手に、大和選手、京田選手という他球団出身の先輩格の選手が(佐野・牧・宮﨑・桑原といった柱となる選手と共に)うまい事溶け込んで引っ張ってくれているあたりも、いざという時の安心材料になっています。

それを言ったら楽天からトレード移籍した森原投手もそうなんですが、「もし、今のチームに森原がいなかったら」を考えると中々恐ろしいことになっていたのではないかという投手がしっかりチームに定着してくれたと、なんだかんだ、とてもバランスの取れたいいチームには見えているんですよ。

そんな感じで”進化”のスローガンに似合いの(?)オーダーが面白いし、起用法もボチボチ面白い(補強ポイントでは期待の若手選手に均等にチャンスが与えられているように見える上、打順の適正も再吟味しているように見えます。この点は継投でも然り)、チームの雰囲気も安定してよく見える、その上で中心選手は普通に優勝を意識してプレイしているので(ということが、種々の動画を見ていると伝わって来ます)、見てる側からしても、負けが込んだとしても”トゥモアナ”で次行こうぜ、みたいな気分にまだなれるんです。

98年組が引っ張って緊張感のあるチームを作っている中で育った”98年生まれ”を含む世代が、そのまま現場でデカい背番号背負うようになった時のチーム、先の先の話しではありますが、そういうところまでふくめて、割と楽しみが膨らむところでもあるんですよね。

そういう見方をしてみると、三浦政権言われるほどダメかな?とは思うし、そもそも他ならぬ三浦監督自身が監督としてもじわじわ成長している監督のように見えなくもありません。

今期このまま終わるということは多分ないでしょうし、采配そのものに前任者(ラミレス監督)のような派手さがない分どこか解せない、腑に落ちないものを感じる部分もあるにせよ、3年間でAクラス二回、かつ今年もAクラス入り争いをしている(なんだかんだで多分ギリギリ滑り込めるだろう)という、監督初年度最下位だったことがどこかご愛敬みたいな、チームの順位だけ見たら割とレジェンド監督寄りの監督になっていますからね。

もちろん続投が基本でしょうし、そうなった場合の来年再来年には、割とマジで期待できるように思えます。

“DeNA以降組”が監督・コーチとして現場に戻ってくるまでの長期政権もありかもしれません。

他の(DeNA球団が好みそうな)適任者といえば、生え抜きの場合、一番近いところにいる選手で精々筒香選手くらいでしょうが、今更”未知数から未知数に託す”というようなことをするくらいであれば、筒香選手にはもっと後で改めて依頼するという形の方が理想的ではあるでしょう。

ただし、そういう風に思わなくもない面があるように感じるからと言って、さすがに見ていて物足りない点がないというわけではありません

この辺が中々難しいところでもあるのですが 笑、千里の道も一歩よりといいますからね。

三浦監督の今現在の物足りなさって、結局は監督としての偏りにあるように見えるんですが、今年で言えば戦略100、戦術ゼロみたいな感じに見えるということですか(先を見据えたチーム作りに万全の力を入れていても、それに比肩するような一試合一試合の勝利へ向けた緻密なプランが欠落しているように見える)。

とにかくひたすら選手を鍛えるか、あるいはグラウンド上での一切を実質選手任せにする(その方がチームがうまく回るからってことなのでしょう)、試合となったら選手をグラウンドに放り出す、監督等は最低限の指示だけを出す、基本的に監督以下スタッフはチームを管理しその責任を取るためにそこにいる、みたいな。

既視感があるといえばある、これって98年の権藤野球にすごく似ている気がします(なんかの雑誌で、戦術的なことってあの時のチームでは選手間で動かしていたみたいな部分があると、そんな話を読んだ記憶があります)。

戦術(?)といえば、権藤監督であれば、ピッチャー交代の時に次の投手にボールを渡しに行く、三浦監督であれば「いやいや今のは普通にアウトだろ」というような場面で無理やりぶっこんで来るという、士気を鼓舞するためだと思われるリクエスト位ですか 笑。

そんな感じで、今のベイスターズの試合運びからは、いかんせん勝負師的な何かが欠落しているように見えるというか、試合展開にプロとしての戦術的な仕掛けが皆無に近いように感じなくもありません(雑誌もしくは動画の話しが本当であれば、98年のチームでは、個々の能力でやれていたであろうはずのことですね)。

結果、ただひたすらガチンコでぶつかって行っているだけで、敵チームを攻略するという要素(特にこの場合、試合を動かしたい展開となった時にどう流れを変えていくのかというようなことや、相手投手の他打線の主軸となる選手個々の攻略、総じて相手チームの攻撃そのものを如何にさばいて守っていくかというような要素)が、あまり見えてこない気がするんですよ。

よく言えば、プロの選手がガチで”打って走って投げて守って”だけをしている、忌憚なく言えば、試合運びそのものに、平々凡々としたチームがやるアマチュア野球を見ているようなシンプルさがある(でもプレイしているのが”一流”をボチボチ含むプロの選手なので、見せ場までないわけではない)ってことですか。

結果、勝つも負けるも選手次第で、往々にして試合終了前に勝敗が見えてしまうという。

言わずもがな、そこまでチームが円熟しているわけではない、むしろ”進化”の途上にあるためですね。

だったら戦略も戦術も、均等に必要となってくるところではあるだろうと思うのですが、残念ながらその点がいまいちであるように見えてしまうと。

ラミレス政権時代にしばしばあったような、グラウンドに監督以下スタッフの意思が張り巡らされていて、その意思で相手チームを出し抜き試合を掻き回し流れをひったくるような采配ってゼロに近い、選手の活躍が面白くても試合が面白いとは思えないという感じ、これって三浦大輔投手(日本一を知る、暗黒期エース)という、結果論としてのスター選手の現役時の姿勢や立ち位置そのもので、ひねりがないのも魅力のうち、周りは周り、自分は自分みたいな、チーム自体がただ単にあるがままを淡々と地でいくようなチームになっているように見えるんですよね。

そこに98年のチームを思わせるような(守備力が高く、投手力も安定し、なおかつ破壊力のある打線を持つ、グラウンドでのチームワークも抜群という、円熟期のチームを前提とした)采配が絡んでくると、チームが一つになり切っていないことが割と露になってくる(試合展開によっては、チームとしてではなく、一人一人の選手が個々に相手チームに向かって行っているように見えなくもない。なぜならば、進化途上のチームにあって、恐らくは指揮官の”指揮”が足りていないため)、だからこそファンからすれば色々もの思いたくもなってくると、そんな状態ですか。

個々の選手を見れば代表あるいはオールスタークラスの選手がゴロゴロいる、かつ選手間の仲も良く、チームの雰囲気が良さげなだけに、なんとも歯痒いところとなってくるのですが、その歯痒さが分かりやすくなったって部分が、恐らくは三浦監督(というか三浦政権)の最大の功績ではあるのでしょう。

ただ弱いだけで希望もへったくれもないようなチームに対して、そんな歯がゆさは感じませんからね。

ここまで来たら三浦監督長期政権でも構わないと思うので、その際には(来年以降でも、すぐにでも)監督にも堂々と意見することができるという、勝負師というかギャンブラータイプの切れ者ヘッドコーチ等々を置いてほしいようには思います。

今のチームに戦術面が備わったら、ベイスターズ史上最高のチームになってくれるのではないかと思いますし、その先の未来には”DeNA以降の選手たち”が将来のスタッフ候補に控えているわけですからね。

色々と楽しみも膨らむところではありますが、まあ一旦仕切り直しということで、またCSや日本シリーズ目指して、一から貯金を殖やすところから始めてほしいと思います。

類似:【Baystars/ドラ1入団選手たちの苦闘】試行錯誤が続く小園投手、一喜一憂が続く渡会選手【Baystars/くすぶるドラ1】強肩や潜在能力を買われてはいるのですが、という森敬斗選手【Baystars】ドラ1ルーキー・渡会隆輝選手と今シーズンのベイスターズ

タイトルとURLをコピーしました