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今期のベイスターズ
それは、負けるよりは遥かに良いに決まってますが
どうも、勝つべくして勝つって勝ち方ではない・・・気がしてしまうんですよね。
こういうド派手な攻撃が鳴りを潜めるとどうなるか、っていう負け方をズルズルしてしまっていたのがこのところだったようには感じたので、たとえ1点差、2点差だったとしても、細かいヒットを繋いで繋いで勝利した、という勝ち方がみたかったような、そんなこともないような・・・。
今になって「フォード再獲得を見据えた再調査」が報じられた直後のこの展開ってこととも合わせて、なんとも(嬉しいには嬉しいんですけど)微妙な気分にさせられました。
要するに、これがオースティン離脱の代償ではあるのでしょう。
今は亡きノムさん曰く「エースと4番は育てられない」(=見つけて連れてくるより他ない)ってことを、否が応でも実感させられます。
まぁそれはそれとして。
この試合でいうなら、大貫投手の”マダックス未遂”がお見事!でした。
かつての濱口投手ほどではないにせよ、大貫投手もわりかし”ガチャ要素”多めの(いいか悪いかは投げてみないとわからない)投手なだけに、良い時の投球は安心してみていられるんですよね。
追伸
良い時の大貫投手ということでは、どうしても去年(24年)のCS後の一幕を思い出してしまいますね 笑。
確かに、野球は確率のスポーツであって・・・
参考:full count “来日最短KOのバウアー憮然「不運があった」 質問に“反発”…2度繰り返した「What?」“
運不運の要素も、試合には大きく作用します。
うまいこと言語化するのが難しい「流れ」が大きくものを言って来るところではありますが、選手としての能力を表す指標については全てがデータに基づいた数式で導き出されるわけで、つまり「ツキがない」は実証され得るってことですか。
実際、バウアーの場合は指標(=被BABIP)的にも“運”の悪さ(?)が確かに出ているのですが、ちなみに投手にとっての被BABIPとはフェアゾーンに飛んだ打球がヒット(長打含むがホームランは除外)になる確率のことです。
これが(特に、NPBの打者の平均打率である.250程度の数値に比べて)高いと言うことは、つまり意訳すれば打ち取ったはずの打球が無駄にヒットになる機会が多い、ってことを意味します。
対象が一線級のローテーション投手であることを前提とした場合、原則としてその投手の何が致命的だという状況でないにも関わらずなんでか普通以上に打たれているということになってくるため、「なんかおかしい」となるのですが、このなんかよくわからん異常値を差し当たり納得行く形の表現に落とし込むのであれば、それは「ツキがない」ということだ、となるわけです(あるいは、フォームの癖や配球パターンを完全に読まれて単打を狙い撃たれている、ということですか)。
バウアーの被BABIPは6月23日現在で.317と下から2番目、被打率も然り、被長打率に関しては規定投球回を投げた投手の中では最下位に位置しています。
これを単に投手の実力の結果と見るか、それとも「やっぱついていないのでは?」と見るかは、実際にどこまで試合を見ているかにもよってくると思います。
確かに、今年のバウアーは本調子とは程遠いような内容であることも少なくはないのですが、それでもバウアーが投げている時って、特に外野(あるいは内外連携)ですか。
今記憶に残るだけでも長打につながる奴が二つ三つ頭に浮かびますが、細かいミスも含め、誰かがなんかしらやらかす率が結構高い気がするんですよ(バウアーはそこまで言っていませんが)。
打線が奮起してバウアーの負けを消した試合ってのも何試合かありましたし、バウアーがファインプレーに救われたなんてケースも結構あった気がしますが、同様に、割と決定的なところで誰かしらのなんかしらのやらかしが絡んでくると。
良くも悪くもチームが一丸、一蓮托生になっているんですよね。
極論すれば、特に相手チームの下位バッター的には、バウアーが投げている時は転がせば(場合によっては打ち上げても)なんとかなるとみていても、強ち間違いとは言い切れないということで、まずはこの指標をどう読み解くかって話ですか。
私見ですが、確かに今季のバウアーはツキがないと思います。
ツキがないし、さらにと言うことでは、気力も言うほど充実していないですよね。
むしろ、強い言葉、ポジティブな言葉で、自らを奮い立たせている感じです。
結果、大丈夫だろうと思ってみていると、「あれあれ?」って感じでなんとなくほつれていく。
きっかけは大体つまらんエラーだったり、バウアー自身のコントロールミスだったり、飛んだコースがラッキーだっただけのヒットだったり。
立ち上がりの微妙な時にこう言うのが一つ二つ出てくると、まぁ打順的には即クリーンナップに回るわけで、そこで判で押したように痛打されると。
今シーズンのダメな時のバウアーの、毎度のパターンですよねこれ。
その上で、中盤ビッグイニングを作られてダメを押されるなんてケースもしばしば見かけますが、それでもよく言われる「NPBに通用しないレベルで劣化した」と言う見方には、個人的には懐疑的です。
仮にそうであれば、いい時は出現しないはずですからね。
いいとこなし、見せ場なしで、ただずるずる落ちていくのみになるでしょう。
確かに23年の在籍時に比べると圧倒的な投球は減りましたが、やれるやれないで行ったら、当然のこととして普通にやれる投手ではあるはずです。
まぁただ、こういうなんて言うのか、正体不明というか訳のわからない?ツキのなさって、何をするにしてもある意味一番タチが悪いものではあるだろうと思うので、そういう部分については変に焦らずに、ゲン担ぎ的なものも含めた上での調整を続けて欲しいかなと思います。
プロである以上ツキも含めた上での結果が全てなのだと捉えるのであれば、現在のところ期待ほどの成績にはつながっていないというのもまた、シビアな現実ですからね。
色々考えたら、2020年代これまでのバウアーは一年一年が激動の連続でもありました。
特にと言うことでは、前回ベイスターズに在籍した23年からこっちの二年間ですか。
アメリカから日本へ、日本からメキシコへ、メキシコから、再び日本へ。
その間、MLBとの交渉を続けながら、性犯罪(?)の被害者を騙るモンスタークレーマー紛いの女相手に法廷闘争も進めていたと。
まともにやれている方がおかしいと言う面も、ないわけではないわけでしてね。
ここらで一つ、今後の人生を見据えて、その上で今年の後半戦を見据えて、というレベルで仕切り直しをするのも有益なのかもしれません。
何にしても、リーグ優勝やポストシーズンの大活躍には間に合って欲しいところです。
ケイで負け、バウアーはKOからの登録抹消、ジャクソンの好投も報われず三戦連続の完封負け
参考:デイリー “DeNA 5失点KOのバウアーは落胆隠せず「自分に対する怒り、落ち込みがある」「今は先が見えないような状況」“、full count “DeNAがバウアーを登録抹消 前日に5失点で7敗目、防御率はリーグ最下位“
ケイの登板試合に完封負けした翌日。
またしても、という。バウアー登板試合で二戦連続の完封負けを喫しました。
しかしなんというか、ボテボテのショートゴロがタイムリー三塁打になってしまうあたり、今期のバウアーのツキのなさを象徴するような一幕でした。
100譲って、前進守備だからショートが追いつけないまではそれでもギリありとして、なんでセンターまで後逸するんだよw(しかも桑原が!) という。
思えば、タイミング的にはオースティンが欠けてからですか。
ケイ・ジャクソン・バウアー・東で、勝てたとしても一つ二つ。
誰がこんな状況を予測したでしょうか、というような、気が付けば惨憺たる状況になってしまいました。
ガタガタのチーム状態に対して実質無策・・・、というか、策は取ってはいるのでしょうが、全く奏功せず。
今後まだこれ以下があるのか、それとも今が底の底なのか、その辺は神のみぞ知るところではありそうですが、なんとかなるものであれば早いところなんとかなって欲しいものです。
翌日バウアーは登録抹消されたようですが、今このタイミングで二軍へ落とすのであれば、若干判断が遅すぎたってことになるのかもしれません。
これまでだって、決して万全の状態ではなかった中で、アップアップしていたわけですからね。
「それでもやれていたから残した」ではなく、「落とせなかったから残していた」ってことですか。
そういうのはバウアー本人も含めて誰のためにもならないことなのですが、何にしても今シーズンの好不調の波が激しいチーム状態について、バウアーの周辺事情ってどこか象徴的なものがあるように映らなくもありません。
なんでか勝てない、なんていってるうちにそれが当たり前になってきてしまったという。
不調に対して抜本的な対策が取れず、結果として”負け癖”がついてしまった状態ですね。
結局その翌日もジャクソン登板試合で完封負け。
大型連敗ってことであれば去年もありましたが、なんだかんだでぼちぼち一ヶ月程度こんな状態です。
ちょっとここまでチーム状態悪いのは近年稀かもしれません。
チームにとっても、この辺りが一つの正念場ってことになってくるでしょう。
今から約一ヶ月後に迫ったオールスターまでに、最低でも5割・Aクラス。
リーグ優勝からの日本一を目指すためにも、なんとしてもこのラインには戻しておきたいところです。
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