【baystars/バウアーオープン戦初登板】”ボーク判定”の本当のところは?

sports/baystars
"https://www.youtube.com/watch?v=7VXNn6mKsR4"より引用

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それぞれに言い分があったようですが

参考:デイリー “バウアー猛抗議のボーク判定 福家責任審判が説明“(※)、パリーグ公式 “【今季初登板】バウアー『2失点も自責はゼロ…随所で“さすがの投球”を見せる』“、スポーツ報知 “「ボーク宣告されイライラしてたけど落ち着いた」日本復帰戦のバウアー、新たな野望は「160キロ」

三塁塁審は「日本には日本のルールがある」と言ったようで、ボーク判定に日本流(MLBとは異なる)根拠があったということなのかと思いきや、バウアー曰く

「あの場面は、三塁塁審にワインドアップでいきますというのを合図したんですけど、こっちをみていなかったので、主審の方をむいてワインドアップでいきますよと伝えて、主審はうなずいていたように感じました」(※より一部引用)

ここを見ると試合中によそ見してる塁審の落ち度じゃないんですかねとも思えるのですが、申告制がないのが日本のルールってことであれば、そこは覚えておかないとまずい点ではあります。

ちなみに。

セットポジションは(動画は一場靖弘のBASEBALLチャンネル “元プロ選手がピッチング技術を伝授!!【ワインドアップとセットポジション】)、

体の側面を捕手に向けて投球動作に入るという、最近のプロ野球では普通にイメージするピッチャーの投球動作で、この場合軸足でない方の足は当然のことながらプレートの前(捕手側)に置くことになるほか、投球動作に入る前に一旦動作を停止させる必要があります。

これに対してノーワインドアップは(動画はShinsuke Handyman “ノーワインドアップでピッチング練習【大谷翔平選手】”)、

特に体の側面を捕手に向けない、キャッチボールのような姿勢から投球動作に入るフォームです。軸足でない方の足はどこにおいても構わないし、投球動作に入る前に停止しなくても良い、とされています。

この点は、ワインドアップの場合でも同様です(動画はPitcherPicture “1991 大野豊 1”)。

振り被って投げる大野投手も大谷選手同様、軸足の後ろにいわゆる”自由な足”を置いてから投球動作に入っていますし、特に一時停止はしていません。

要は、セットポジションからノーワインドアップ・ワインドアップへの投球動作の変更が行われると、フォームに対するルールが変わってくるため(と言うことなのだと思いますが)、NPBでは一旦動作を停止してやり直さないとまずいとされている、これに対してMLBでは審判にその旨申告すればOKになっている、と言うことのようです。

きちんと投球動作にまつわる不手際を説明した上で「日本のルールではそういうことになっているんだ」と言えば、バウアー相手であればそこは簡単に理解してもらえたんじゃないかなとは思いましたが、どうもそういう納得の仕方をしているようにも思えないというか、実際のところあの塁審はなんていってバウアーに説明したんでしょうね(通訳の問題?)。

仮に一番肝心なところの説明がモヤったまま、なおかつ本当のところ三塁塁審のやらかしも絡んでいたのだとすれば(バウアーの言い分曰く、少なくとも主審は納得しているように見えたことに対して、三塁塁審はバウアーの方を見ていなかったとしています)、観戦者としても微妙に釈然としないものを感じなくもない、それはさすがにバウアーもキレたくなるだろうよなどと思ったりもしましたが、そのバウアーにしてもどうやら日本のルールは知らなかったっぽいということで、考えれば考えるほどDD(どっちもどっち)臭い一幕のようにも見えてきますね。

なんにせよ、シーズン入ってからのこととならなかった点については、不幸中の幸いでした。

こういうのはこのところ割と頻発している野手のお粗末プレイ共々、今のうちに全て済ましておいてほしいものです。

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