【過去最強?/瞬間最大風速70メートル予報】”非常に強い”台風10号、まもなく列島上陸・縦断へ

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28日午後、鹿児島県には台風に関する暴風・波浪の特別警報、さらに台風の特別警報が発令されました

参考:tenki.jp “台風10号 「特別警報」発表の可能性 さらに発達しながら九州に接近・上陸へ“、”台風10号 南寄りに進路変更 本州付近で迷走の可能性も 北陸への影響も長期化か“、”非常に強い台風10号 九州に上陸・列島縦断 暴風・記録的な大雨 甚大な災害の恐れ“、”今日 台風10号接近 奄美・九州南部で最大瞬間風速70㎧予想 本州も局地的な大雨

つい先日も、観測史上稀有なコースを取ったという台風が東北地方に上陸しましたが、

参考:【観測史上三例目】台風5号、岩手県大船渡市付近(=東北太平洋側)へ上陸

再び、ありがたくない意味での”稀有”な台風が日本列島に到来することとなりました。

現在でも既に”非常に強い”勢力となっている台風は、この後さらに中心付近の気圧が925hPaまで成長し、九州地方に南側から上陸すると見られています。

稀有=過去最強クラスの台風上陸がほぼ確定した、ということですね。

ちなみにこの”925hPa”という“台風の中心付近の気圧”を表す数値は、台風の強さ(最大風速によって分類されます)との間に相関関係があって、低ければ低いほど台風が強くなるとみられています。

今回の台風10号についても、「過去最強クラスの台風になる恐れがある」とは、ここ2~3日でしばしばいわれるようになったコメントですが、その場合にも”中心付近の気圧”が参考とされています。

ちなみに、1930年代~50年代にかけて、およそ10年に一度のペースで到来したという”昭和の三代台風”では、この中心付近の気圧がそれぞれ911.6hPa(1934年、室戸台風)、916.3hPa(1945年、枕崎台風)、929hPa(1959年、伊勢湾台風)と、それぞれ910~920hPa台を記録しています。

他、日本に上陸した台風のうち、統計開始後の”過去最低hPa”台風となっている第二室戸台風の中心気圧が上陸時925hPaだったということで(瞬間最大風速では80m超を記録したようです)、実際に925hPaまで成長した状態で九州南部に上陸した場合、中心付近の気圧については統計開始以降の最低記録に同立し、最大風速にしても同じかそれ以上になる危険性があるということになりそうです。

最強クラスというか、仮にそうなった場合には統計開始以降の最強台風ですね。

国立情報学研究所 “デジタル台風:過去の台風災害・被害“、気象庁公式サイト “中心気圧が低い台風 (統計期間:1951年~2023年第17号まで)“、”第二室戸台風“、NHK “伊勢湾台風とは?犠牲者5000人超「暴走木材」が街を襲った

鹿児島県には既に防風・波浪に関する特別警報台風に関する特別警報が発令されているほか、九州南部にも大雨に関する特別警報が発令される可能性が指摘されていますが、鹿児島県の南側に広がる島しょ部では、既に台風による実害(建築物が倒壊する、漁港で船が沈没するなど)が出始めている模様です。

NHKニュース “【台風10号 27日】住宅倒壊の猛烈な風 線状降水帯のおそれ“、”【台風10号】鹿児島県に暴風 波浪の特別警報 最大級の警戒必要

元々は「関東から東海辺りに上陸?」なんてことが言われていた、時機についても関東以東で27日~28日ごろが要注意日とされていたのではなかったっけ?という、今回の台風10号。

海面付近の高い水温に成長させられながら日に日に進路は西寄りへと変化、27日には急速に発達した結果、非常に強い台風となって九州の南側の海上まで移動して来ました。

8月28日14時現在、鹿児島県南部の島しょ部海域に位置しています。

このほか、台風の正に上陸地点やその付近から離れている場合でも、秋雨前線の停滞によって大雨が降る恐れ、連鎖的に発生する土砂災害の危険性があることなどが指摘されています。

一週間程度の幅で見た場合、日本列島のどこにいても逃げ場が無さそうな様相を呈してきたとも見れるところですが、最新情報に常に注意を払いつつ、身の安全を第一に!という場面ですね。

NHKニュース “北陸や東北も29日にかけ大雨のおそれ 土砂災害などに警戒を

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