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今期のベイスターズ
フォード、ビシエドに・・・藤浪?!
参考:DeNAベイスターズ公式サイト “マイク・フォード選手 獲得のお知らせ“、”藤浪晋太郎選手 獲得のお知らせ“ほか
いよいよプロ野球選手のチーム移籍期限が月末に迫ったということで、各チームの補強をめぐる動きが活発化して久しい今日この頃。
我らがベイスターズでは、意外ではあっても想定の範囲ではあったというフォード選手の再獲得が早々に決まりました。
昨年ポストシーズンの大活躍がまだまだ記憶に新しいところではありますが、そもそも「なんで?」をいうのであれば、再獲得より自由契約となった方の判断に疑問を向けたくなる類の選手でしたね。
そこは確か本人のMLB挑戦の意を汲んだ上での自由契約でしたっけ。
本人にとっては残念なことに、今回、そちらの方では望む結果が出なかったと。
その結果が2年連続の入団発表に繋がったという、なかなか異例の選手になったわけですが、それでもとりあえずここまではいい(わかるといえばわかる)として、問題はこの先ですね。
元中日ドラゴンズのビシエド選手、さらには、なんと元阪神タイガースの藤浪投手。
この二選手の獲得調査まで進めているというニュースですよ。
流石にびっくりしましたね。特に後者ですか。
思えば、阪神に藤浪投手がいた頃(かつ、ローテを担って投げていた頃)ではなかったでしたっけ。
ハマスタでの阪神戦に全く勝てず、”ハマスタは阪神のホーム”などと揶揄されていたのは。
実際、藤浪投手もハマスタは大の得意にしている球場でもあるらしく 笑。
この一点を取っただけでも、仮に入団してくれるのであれば中々縁起のいい投手だということにはなってくれそうですし、今年はフロントも”ペナント制覇からの日本シリーズ制覇”を本気で支援しているんだと思えば、その意気や良しとはファンとしては思いたいところです。
策がハマるかどうかももちろん大切ですが、まずはその意が具体的な姿勢につながっているかどうかも大きなポイントですからね。
結局、ビシエド選手の獲得は一旦噂レベルでたち消えになった感がありますが、藤浪投手の獲得は実現しました。
今期いっぱいの契約ということで、往年の名球会投手・平松投手の27番が用意されるようです。
ちなみに最近では、ホークスに移籍した上茶谷投手がつけていた番号でもありますが、”カミチャ”飛ばして平松さんを持ってくるあたり、フロントの期待の大きさが伺えようというものです。
改めて、オーナーとしての自らの立場をわきまえた上での迅速な対応が可能となる点を見るにつけ、球団経営トップの南場さんはやはり相当有能な、というかどこか球団経営者の鏡とでも言えそうな能力をお持ちのようにも見えるし、こういう機動力こそが今のベイスターズの最大の強みの一つでもあるのでしょう。
とはいえ、問題はその下部ですか。
より具体的には、フロント(球団経営全般≒現場以外)でも特に、編成や選手のマネジメント等を通じて現場に直結している部分ですよね。
シーズン前半で故障者続出、それも緊急補強が必要なレベルで崩れに崩れた、そんな戦力で戦わざるを得なくなったというの、これ明らかに、選手起用がどうだ、試合での采配がどうだというようなこと以前の、チーム編成・育成上の問題ですからね。
打線自体がほぼ日替わり打線となっている上、抑えという抑えが現在総崩れ状態にあるわけですが、一応まだオールスター前です。
この状況を全く予測できなかったんだとすれば、流石にそれはどうなんだろう、なんて思えてきます。
根が深い問題なのか、それとも単に不運や気の緩みの集積によるものなのか、観戦者には知る由もありませんが、例えば、投手陣を見た場合。
ケイ・ジャクソン・バウアー・東・大貫・石田裕と一応は充実している、現状を鑑みてもさしあたり枚数は揃っているとできるであろう先発陣はともかく、この場合ブルペンですね。
名球会入りが目の前に迫っているヤスアキ投手は完全にかつての姿を見失ってしまっている感じ、やっと戻ってきたと思った入江投手があっけなく故障、後を受けたはずのウィック投手もその後を追うように故障、残る頼みの綱はほぼ伊勢投手一本となったわけですが、ただここにきて育成上がりの宮城投手が勝ちパターン(や、それに近いゲーム展開で)のセットアッパーとして使えるようになってきたこと、さらには森原投手に復調の気配が見えてきたことなどが、数少ない朗報といえば朗報でしょうか。
とはいえ、宮城投手についてはただでさえ”火の車”なときにその間隙を突いて出てきてくれたような投手であるだけに、最悪の場合は”次の故障者”候補の筆頭だということでもあるんですよね。
今、伊勢投手と宮城投手が同時に調子落としたら一体どうなってしまうんでしょうかというところも怖いと言えば怖いですし、故障明けの森原投手にどこまでの期待ができるのかについても、流石に当面は未知数でしょう。
颯投手、虎大投手の”W中川”投手も貴重なブルペン人材ですが、現状素直に勝ちパを任せられるかというと、両投手ともまだまだ起用もパフォーマンスもバラついている感、結構あります。
敗戦処理専でもなく、かといって勝ちパで”方程式化”している投手でもなく。
ベンチも起用法というかポジションをいまいち決めあぐねている感じで、皆が皆戻ってきたとしたら果たして一軍に居場所はあるのかな? と言う、言葉は悪いですけどまだまだ一軍の戦力として定着したとは言い切れない状態ですか。
総じて、「今更藤浪投手の獲得で対応しようと考えるのであれば、なぜもっと早い段階から重点的にブルペンを補強しなかったのか」(例えばドラフトや、オフの補強など)とは、どうしても思えてくるところです。
「しなかった」は、「できなかった」とした方がより正確ですか。
現ドラで阪神から移籍してきた浜地投手は右腕にメスを入れ、即戦力の期待と共に上位で指名した2投手(一位竹田投手、二位篠木投手)、さらには阪神を戦力外となったのちに獲得した岩田投手も、今は揃ってファームに入り浸っています。
「したけど機能しなかった」は「しなかった」とあまり変わらないですからね、この場合。
まずは「総崩れ」となった根拠・原因をシビアに見極めて欲しい、然るのちに理想の形に改善してほしいと思います。
藤浪投手の獲得そのものを腐すわけでは全くなく、そこに至る前段階に今更ですが異議ありと感じます。
というか、藤浪投手の獲得についてはむしろ(色々言われている部分があることは承知の上で)結構なワクワク感、期待感があったりするんですが、それで根本的な問題が解決されたのかというと、やはりどうしても急場凌ぎ感は拭いきれません。
今更だったとしても、進化し、反撃ののちの奪首を期待したいです。
火のないところに煙は立たず・・・今度はビシエド選手の獲得発表!
参考:DeNAベイスターズ公式サイト “ダヤン・ビシエド選手 獲得のお知らせ“
結局はこの獲得発表のタイミングまで計算されていたということだったんでしょうか。
藤浪投手獲得のインパクトの陰で「なかったこと」になりつつあったようにも見えた”元ドラゴンズ・ビシエド選手獲得”が、公式に発表されました。
年齢的にも成績的にも、すでにピークを過ぎたと見られることが多い選手ではあるのですが、実際のところどうなんでしょうね。
ともあれ、戦力として期待された上での入団であれば、全力で応援させてもらいます。
それは長いこと戦っていればこう言うこともありますよ
長らく苦手としていた巨人・山﨑伊織投手から、なんと1イニングに6点を奪うノックアウトで大勝!
この日は前日、今季最多の14点を奪うワンサイドゲームで勝っていただけに、嫌なエラーでリードされた後も「これは、今日に限ってはなんかいけそう?」という期待を持たせてくれていたのですが、まさかこんな鮮やかな勝利につながろうとは。
牧選手の欠場(登録抹消)については、上半身のコンディション不良が理由となっているようですが、このところあまり良くない状態も続いていましたし、昨日打線が爆発した後のサイレント抹消?というか、明らかにこれが原因だろうという”何か”があったわけでもなく抹消されると言う形。
疲労の蓄積かメンタルか、その辺のあまり大事ではない理由なんだろうなと思いたいですが、それでもすんなり打線がつながってしまうあたりは、やはり今のチームが持つポテンシャルなんでしょうね。
選手の特性を見極めた上で、それぞれの役割がわかりやすいものになっているスタメンで勝負を挑めば、同じプロ対プロの戦いです。
そうそう何度も負けばかりが込むと言うようなことは、普通に考えて簡単にはあり得ないんですよね。
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